崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

魅了された54時間

2011年10月16日 05時14分28秒 | エッセイ
 韓国ドラマ「家門の栄光」の鑑賞を終えた。4日間、魅了された54時間であった。世俗的な時間が奪われたような感じであった。その世界に戻ったように作品の世界に没入した。私は文学を志望して、自ら転換して学問へ、また文学への転換が来た感がする。それは早い遅いの問題ではない。ただ生き方のパワーであろう。
 なぜこの作品に没頭したのだろうか。理想的な女性、美貌、富、知識、信念、愛などすべてを完璧に備えた女性だけに対する魅力ばかりではない。その女性によって冷たく、利益、計算高い、強権な男か軟らく変わっていくダイナミックが人を、私を魅了させたのであろう。その二人が変わって平凡な男女の夫婦になるという結末になった。いつものようなハッピーエンディングに失望することもなく、私に大きい残影を残した作品である。