崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

日本人から来たハングル手紙

2011年10月04日 05時19分45秒 | エッセイ
 夏に寄贈したハングルのエッセー拙著『スズメ様の学問と人生』に対する返礼のハングル親筆手紙が届いた。丁寧な言葉で完璧な手紙である。彼は韓国で教鞭をとった経歴があるとは聞いているがこのようにハングルで手紙など書けるとは思わなかった。夏に送った本に秋に返礼を送ることに彼は「本をいただいた場合には最後までキチンと読み終わって感想を含めて返事を書く」という訳を述べられている。私の文章から「人に謝罪を求めない」ということに感銘を受けたと触れている。
 私も人からもらった本には読み終えて返事を書くようにしている。いま李恢成氏の『地上生活者』を半分ほど読んでいるがまだ返礼を書いていない。昨日は小松和彦氏から700ページにも及ぶ厚い著書『いざなぎ流の研究』をいただいた。速読をしなければならない。本職の講義と研究が置きざりにならないようにすることとバランスを取りながらこなすことが難しい。11月には東京で基調講演が待っている。講演を研究発表と思い論文を書いて行こうとしていたが、今から修正し準備に着手しなければならない。