崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

花朗

2011年10月15日 05時34分45秒 | エッセイ
 先日小説作家の古川薫氏の自宅を訪問し、日韓親善会の50周年記念誌に原稿をお願いした。古川氏は突然新羅の「花朗」について話題にし、慶州にいって調べてみたいといわれた。私は三品彰英、李宣根などの研究を思い出して応対したが、氏は愛国青年集団に焦点を持っていることが解った。私は陸軍士官学校の教官として「花朗台」で勤務した話もした。数日後原稿が送られてきた。話題にしてくれた「花朗」に関した内容である。それは下関の高杉晋作との関連で展開されている着眼には作家としての新鮮味がある。
 明日から蔚山にある大学などを訪問するために出かける。蔚山大学校では講演する予定であるが、今没頭する映画鑑賞で準備はゼロである。蔚山では戦前の日本村、クジラ食文化、1936年の映像に映った達里の縁故地、慶州で「花朗台」を訪ねてみたい。韓国の愛国集団が日本の愛国集団と比較した古川氏は86歳の高齢の作家が日韓関係に昇格、国際化に結び付けたこと、高齢者の若さに頭が上がらない。