試験期間中である。私はそれにも気がつかず授業のためにコンピュータとプロジェクター設定して待っているのを見た同僚が授業がないと知らせながら「真面目だ」と言った。韓国ではアホかバカといわれるべきところに真面目という褒め言葉を使っている。もちろん皮肉である。私が午前8時にキャンパスに到着するとき花壇に水を撒いている職員がいる。彼は雨で濡れても水を撒いている。イソップ寓話にでも出るような真面目な人である。私は大学時代の猛暑の中、広告の文面通りの服装で参加してアホと言われたことを思いだす。日本人の真面目さにはアホ性が含まれている。真面目な学者を「専門バカ」という。賢明すぎな人が溢れる世間の中に「専門バカ」のように研究に全力を尽くす学者によって社会が発展する。世間がそのような人の恩恵を受けていることはあまり知られていないのだろう。