川嶋擁子ワトキンズさんの北朝鮮から引揚げの体験記、"So far from the bamboo grove"(1986)が日本語でまだ出版されていないが、その続編の"My Brother, My Sister, and I"が西村淳子氏によって翻訳されている。その原稿を持って語り合う研究会が立ち上がった。11月来日シンポに向けて準備を兼ねて私も喜んで参加してる。
私はスウェーデンの友人からノーベル賞受賞作品の詩集を共同翻訳を頼まれているのを棚上げにしていることに気がついた。文学作品、詩の翻訳とは言葉より感情を表現すべきであろう。外国語と日本語には言葉の基本概念は共通しても、それが持つ第二、第三の概念は異なる。たとえば「父」といっても母の夫という意味は同じであって日本の「おやじ」はかなり違う。つまり翻訳は文化や社会の翻訳になるのだ。文化庁長官の青木保氏の翻訳文化論がその意味の著書である。
私は西村氏に単なる文字の翻訳を超えてその意図するものを伝えるような創作をしてほしいと注文した。立派な翻訳を期待している。
私はスウェーデンの友人からノーベル賞受賞作品の詩集を共同翻訳を頼まれているのを棚上げにしていることに気がついた。文学作品、詩の翻訳とは言葉より感情を表現すべきであろう。外国語と日本語には言葉の基本概念は共通しても、それが持つ第二、第三の概念は異なる。たとえば「父」といっても母の夫という意味は同じであって日本の「おやじ」はかなり違う。つまり翻訳は文化や社会の翻訳になるのだ。文化庁長官の青木保氏の翻訳文化論がその意味の著書である。
私は西村氏に単なる文字の翻訳を超えてその意図するものを伝えるような創作をしてほしいと注文した。立派な翻訳を期待している。