崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

小松和彦氏の還暦

2008年07月27日 06時29分32秒 | エッセイ
 分厚い小松和彦氏の還暦記念論文集が送れてきた。彼は妖怪の研究で多くの著作を出している。妖怪は迷信ではなく、日本人の想像力であると意味づけたのは新鮮である。いつも若々しい思われる彼も還暦になった。私だけ歳をとるように感じたが彼も還暦だといわれるにはまだ早く感じる。昔私の学生を留学生として彼に頼み、指導していただき、学位を取得させていただいたり、彼の弟子と私が付き合ったりし、目下私の弟子である韓国世明大学校の金弼東教授が小松先生のところの国際日本文化研究センターで招請者として研究をしている。今度多くの弟子たちが作った立派な論文集には浮葉氏など懐かしい名前もある。
 ついでにいうと、今私の古希記念論文集が広島大学卒業生たちが準備している。また韓国の有名出版社から著作集出版の話も申し込まれて嬉しい一方、歳を強く感ずる。それより今書くべき原稿に集中しており、他に神経が回らない現状が幸せである。