崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

敗因

2008年07月08日 06時27分34秒 | エッセイ
 近い親族の中に常に失敗する人がいる。中華料理屋、花屋、娯楽店、スーパーなど数多くの経営に失敗して、最近長い間を命をかけて努力したIT関係の事業も失敗した。人並みの知識もあり、努力もする。しかし失敗する。私は彼を良く知っているつもりではあるが、敗因が分かりにくい。仕事を変えるのも問題であるが、それよりパーソナリティーに原因があるのではないかと思う。それは「長」意識である。社長か何々長でなければ仕事をしない。部下を持ちたい、部下を蔑視する。また地域差別観を持っている。その価値観は彼の父親そっくりである。われわれは親から文化を受け継ぐが実は弱点も受け継ぐ。私のパーソナリティーにも母の弱点を受け継いでいる部分がある。それをまず意識してどのように無くせるか、克服するか、あるいは逆に長所化するかが悩みでもあった。それは誰でも持っているものであるが、それを克服できないのが敗因であろうと思われる。