崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

年功序列と能力主義

2008年01月22日 07時20分24秒 | エッセイ
 若者の就職希望の調査で業績・能率主義より年功序列式の職場を好むという結果が報じられた。つまり就職が決まったらその職場で一生安定して仕事をしたいということである。私のように職場を8回も変えたものとしては不思議でしょうがない。アメリカや韓国では能力を発揮して良い職場へ動くのが当たり前である。年功序列と能力主義のシステムについては社会や人によって異なる。たとえば被雇用者として個人からみると能力云々ではなくて、給料さえもらえば良いというところだろうか。しかし社会的あるいは経営者側からみるとそれとは違う。私の友人のある社長は連休が多いことに不満を言った。ある大学では連休を埋める時間を設ける所もある。会社の場合は連休のために生産量が落ちるのに同じ給料を上げるのは矛盾であるとも思われる。しかし連休の意味を永く、広く考えると損失ではないことが分かる。社会はすべてが合理的になっているわけではない。その深い意味も理解していない低レベルの経営者やリーダーも多い。