崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

出版記念講演

2007年05月27日 06時54分42秒 | エッセイ
 昨日の午後、下関韓国教育院で拙著『樺太朝鮮人の悲劇』(第一書房)出版記念に講演をした。戦時交戦中という無法アノミー状況において人間が人間らしく正しく行動できなかった悲劇である。私は法律、民族、国家を超越する人間像、人格を作るべく教育をしていきたいと語った。日本では目下、主に知識を伝える教育から人格の教育へ改革しようとしている。決してナショナリズムに戻る改革ではなく、ルソーが言った自然な人間教育にならなければならない。それが真のグローバリズムの教育である。