崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

親日と反日

2007年05月15日 06時44分27秒 | エッセイ
 数年前韓国で『親日と反日』(多楽苑)を出版した。日本関係専門出版社の社長である彼は若い人は日本が好きで、日本に関する本を読んでおり、「反日」は今では古く、死語になっていると言っていた。社長の話の通りに日本で韓流の逆流もあって反日を検討した拙著は注目されることがなかった。しかし韓国の政府が親日派の財産を没収するなど過激になっている今、拙著は特に若人から読れ、反響が見受けられている。拙著の内容は反日や親日の「日」が日本ではなく、韓国内での喧嘩の相手を指すと強く言ったものである。これが読者の関心を引いているようである。参考までに日本語版は『親日と反日の文化人類学』(明石書店)である。