大学生9人と共に韓国へ行く船上で朝の5時前の出来事であった。一人の女子学生が持病で倒れて負傷した。船上には対応できる医療方法はなく、大変困った。しかし船長をはじめ韓国の海務部の関係者と相談してすぐ救急車をよび停泊中の船から釜山のミッション系のメリノル病院へサイレンを鳴らしながら暗い朝の通りを走った。私は初めて救急車を乗った。救急室には医者が2人、看護師が3~4人いて緊急対応してくれた。そこにはそれほど緊急な人とは思えない患者が4~5人いた。私は通訳者や保護者の役を勤めた。CTやレントゲンなどの検査結果、帰宅OKがでたので急いで院内での手続きをして船に戻った時は下船準備が整った客が並んでいた。ホテルに着いたときは私の昔の学生であった現在国立大学の助教授の日本語科の申宗大氏が優秀な学生11名をつれてきて待っていた。学生交流が始まるようにして私は自分の弟子の申氏と霊山大学の李良姫氏と楽しい時間を持った。このように韓国旅行は始まった。