崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

ある中国からの留学生から

2006年08月05日 06時18分50秒 | エッセイ
 日本の植民地について日本は謝罪すべきであるといった。いろいろな事件が起こると責任者が頭を下げて謝罪することをよくマスコミを通して目撃する。しかし日本の責任者はアジアにそのような謝罪をしない。ある中国の留学生から次のようなメールが来た。
 「私は日本で6年間住み、自分の目で見た日本について正直に言えば、今の日本はかつて中国に侵略し、老人、子供まで殺した、そんな残酷なことをしたとは連想しにくい。外国人への差別とはいわれても留学生に対する支援体制(授業料の免除、奨学金など)を整えているし、ある程度住みやすい国といえる。しかしこんな良い国がなぜきちんと過去に犯した罪を認める勇気がないのだろうかと思う。教科書に、「悪いことをしたら、謝ること、責任を持つこと」を書いているはずである。学校でこういうことを子供に教えているのに、国はその通りにしないことはとても残念なことである。戦争で奪われた命、人の幸福など何でもお金で解決することではない。日本は「謝罪」をすべきである。」