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芭蕉の俳句(156)

■旧暦9月15日、木曜日、

(写真)untitled

今日も洗濯物がよく乾いた。よく行く古本屋で、英国の社会学者、アンソニー・ギデンズの『社会学』(2004年第4版)という800ページを越える本を半額で入手し、早速読んでいる。今のグローバリゼーションを基調としたさまざまな変化を概説してくれて、仕事の見通しをつけるのに役立っている。大枠で世界の今を理解するのには最適な本だろう。ベックと同じように、「リスク」という概念を重要視していて、解説が、自分の問題として理解しやすい。




けふばかり人も年寄れ初時雨
      (真蹟短冊)

■元禄5年作。一読惹かれた。初時雨のしぶい趣と「けふばかり人も年寄れ」の響。なんとも言えない。こういう句に、説明は野暮であろう。俳句を読(詠)んでいると、年を取るのが面白くなってくる。「老人になるということは、心は若い頃のままで肉体だけ老化すること」というのが、現代の年の取り方かもしれない。しかし、芭蕉の句は、これとは別の老境があったことを示している。成熟とも違うし、諦観とも違う。風狂。枯れた心境であると同時に、ある意味、ラディカルとも言えるのではないだろうか。
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