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DeepL






■きょうは曇りだった。8時ごろ起床。朝からZur Ontologieの翻訳に専念。翻訳原稿を作成するのは、ひとつの目的だが、それだけに集中すると、この豊かなテクストのimplicationを生かせないことに気がついて、途中から、翻訳する箇所のドイツ語をノートに全文書き写し、わからない箇所は、該当箇所の仏語訳と英語訳もあわせて書き写し、逐一検討している。さらに、語学上のコメントと内容上のコメントを書きだしていくことにした。なので、非常に時間がかかっている。それでもいいと思っている。思索上のヒントを得ることも大切な目的であるから。ただ、編集のN先生に迷惑をかけない程度には進める必要があるが。

一事が万事、この調子なので、ニコから、あまりにも仕事が遅すぎるという内容の、ウイットに富んだクレームが来て、ディープラーニングを使用した無料AI翻訳ソフトのDeepLを紹介された。DeepLは、2017年にドイツのケルンで設立されたDeepL社が提供している。3月に日本語にも対応した。ニコの仕事にはこれを使用してどんどん先に進めている。DeepLは翻訳を作業プロセスと思考プロセスに分解するので、作業プロセスだけ先に進めてしまうということである。

遅い朝食後ただちに買い物に行き、さらに、Zur Ontologieを進め、5時から鯛のワイン蒸を作る。あっという間にできたので、即、ニコの仕事に入る。一段落させて、夕食。料理は家族の評判も良かった。夜は、訳し始めたシモーヌ・ヴェイユの『時間について』というエッセイの最初の部分を、DeepLに翻訳させ、自分の訳文と対照させてみた。フランス語自体が古いせいか、日本語は全然良くない。構文の理解も英語のときよりも劣っているように思える。そこで、英語に翻訳させてみた。すると、非常に明晰に訳すので驚いた。日本語という言語の難しさなのだろうか。

DeepLでのドイツ語とフランス語の翻訳の使い方は、英訳させると参考として使える。英語の翻訳は今のところ、日本語もまあまあで、構文はほとんど間違いなく理解できている。全体的に見て、Googleのように、わけのわからないものはあまり出てこない。英訳は、詩についてしか試みていないが、それほどずれたものは出てこない。







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