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飴山實を読む(155)

■旧暦2月1日、火曜日、

(写真)桜の莟

辛夷はもう咲いているが、木蓮がそろそろ開花。春先は、白い花が多くなる。パリのアファナシエフに英語俳句とドイツ語俳句を送る。彼の英語の小説を2篇預かっているが、はたして訳せるかどうか。訳せても、出そうという出版社があるかどうか。おそらく、まったく金にはならないだろう。生きているうちに本にしてあげたいという気分は強いのだが…。今週もいろいろな意味で厳しい戦いが続く。運動でもして気分転換を図ろう。




千葉笑ひなんぞと夜を笑ひをり
   「俳句研究」平成八年一月

■千葉笑ひ。千葉市中央の千葉寺で江戸時代に行われた習俗。毎年大みそかの夜、人々が集まり、顔を隠し頭を包み声を変えて、処の奉行、頭人、庄屋、年寄たちの善悪を言いたて、行いの悪い人に対して大いに笑い、褒貶した。

身分制社会とコミュニティーのきつさから来る、一種のガス抜きなのかもしれないが、この種の話は、ほかの村でもあったことをどこかで聞いた。こういう直接的な批判の習慣はなかなか痛快である。

このとき「笑ひ」は、庶民の武器になっている。



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