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フランス語の俳人たち:Jean ANTONINI(3)
2009-02-13 / 俳句
(写真)忘れられた手袋
早朝散歩+ウォーキング。気分良し。草餅と桜餅を食す。つぶあんが苦手なので、双方さらし餡。春だなあ。
寝る前に、現実逃避(はたまた現実への逃避か?)で「老子」を読んでいる。なかなか面白いですな。
三十本の輻(や)が一つの甑(こしき)を共にする。その空虚なところにこそ、車としての働きがある。埴(ねんど)をこねて器を作る。その空虚なところにこそ、器としての働きがある。戸や窓をうがって部屋を作る。その空虚なところにこそ、部屋としての働きがある。
だから、形有るものが便利に使われるのは、空虚なところがその働きをするのだ。 『老子』第11章(岩波文庫 2008年)
◇
premier fauchage
la rouille de l'année
disparaît dans l'herbe
今年最初の草刈り
一年の錆は
草の中へ消える
■ちょっと面白かった。la rouille(錆)は比喩だと思うが、日本語の俳句では、比喩はあまり使わない。具体的な事象として「錆」を詠むことはあっても。このあたりの感覚は、欧州の詩的伝統の中にあるように感じた。
◇
Sound and Vision
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