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フランス語の俳人たち:Jean ANTONINI(3)

■旧暦1月19日、金曜日、

(写真)忘れられた手袋

早朝散歩+ウォーキング。気分良し。草餅と桜餅を食す。つぶあんが苦手なので、双方さらし餡。春だなあ。

寝る前に、現実逃避(はたまた現実への逃避か?)で「老子」を読んでいる。なかなか面白いですな。

 三十本の輻(や)が一つの甑(こしき)を共にする。その空虚なところにこそ、車としての働きがある。埴(ねんど)をこねて器を作る。その空虚なところにこそ、器としての働きがある。戸や窓をうがって部屋を作る。その空虚なところにこそ、部屋としての働きがある。
 だから、形有るものが便利に使われるのは、空虚なところがその働きをするのだ。
  『老子』第11章(岩波文庫 2008年)




premier fauchage
la rouille de l'année
disparaît dans l'herbe

今年最初の草刈り
一年の錆は
草の中へ消える


■ちょっと面白かった。la rouille(錆)は比喩だと思うが、日本語の俳句では、比喩はあまり使わない。具体的な事象として「錆」を詠むことはあっても。このあたりの感覚は、欧州の詩的伝統の中にあるように感じた。



Sound and Vision



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