goo

蕪村の俳句(1)

■旧暦11月17日、日曜日、のち

(写真)無題

今日は、句会の日だったのだが、仕事で休み。アファナシエフに質問レターを送る。これ、書くだけで相当の手間。ほとほと、ライティング力のなさを痛感する。家人に用事があるので、ピンチヒッターで夕食を作る。久しぶりに包丁を握ったが、やけに疲れた。



蕪村の検討もそろりと始めるべく、資料を少しづつ集めている。当面、『蕪村全句集』(藤田真一、清登典子編 おうふう 2000年)を基に検討してみたい。このテキストは、年代順ではなく四季別に編集されているので、心境の深化がわかりにくいが、手元にある蕪村句集はみな、こういう編集になっている。芭蕉ほど、作風の変化がないのだろうか。

祖翁の句を襲ひて
古池の蛙老ゆく落葉哉
 「短冊」(年次不詳)

■芭蕉の「古池」の句が、この時代から、ポピュラーなものだったことが、面白かった。芭蕉(1644-1694)、蕪村(1716-1783)であるから、芭蕉没後20年して蕪村が誕生したことになる。この時代感覚は、たとえば、我田引水で恐縮だが、ぼくは1960年生まれなので、ぼくから見ると、山頭火の没年(1940年)の間隔に等しい。虚子になると、1959年没なので、ほぼ入れ違いである。山頭火は、「古典」という感じなので、20年の落差というのは、時の流れの早い現代でも、かなり昔という感じになるかと思う。



Sound and Vision

Hammerklavier, Beethoven sonata n.29, by Brendel. (2/6)

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )