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芭蕉の俳句(210)

■旧暦11月10日、日曜日、

(写真)富士と八ヶ岳

夕方、ウォーキング。今回は、入門書にあった式で、運動の強度を計算してみた。それによると、ぼくの適正強度は心拍数117。40分のウォーキングで、開始時心拍61、終了時心拍71であった。強度が圧倒的に足りない? ま、いいでしょう、気持ち良ければ。今日は、富士と八ヶ岳がはっきり見えたのである。

昨日、清水さんと話していて、アファナシエフの翻訳原稿を少し、読んでもらったのだが、なんと、アファナシエフは、寺山修司まで読んでいることが判明した。訳者のぼくが読んでいないので慌てた。寺山という人には、惹かれる部分と反発する部分の両面ある。



伊勢の斗従に山家を訪はれて
蕎麦はまだ花でもてなす山路かな


■元禄7年作。客にそばを振る舞えず残念な気持ちと、その代わり花でもてなしたいという心遣いが同居し、実のある挨拶になっていて惹かれた。こういう人間関係は、現代では、なかなか築けない。古くからの友人関係や家族の中にかすかに残されているという感じではないだろうか。たいていは、一日の大半が疎外され、物象化された労働環境の中に置かれる。豊かさの質を再考すべきだという言説がよくマスコミに現れるが、「豊かさに対する内省」はもう、一国だけでは実現できないところにきていると思う。



Sound and Vision

Fazil Say plays Haydn
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