ほぼ二ヶ月ぶりの先発でプロ初完投勝利を手にした佐々木は、抹消前に比べれば四球で崩れることなく伊東監督もそのピッチングを評価していたようです。
二木と同じく九回の被弾でプロ初完封を逃しはしましたが楽しみを先送りにしたと思えば問題なし、佐々木もそのコメントから一定の満足をしているのでしょう。
ただこれが佐々木なのか、と思ってしまったのも正直なところで、現地で空気に触れていればまた違ったイメージだったかもしれませんが、むしろロッテ化が進んでやいないかとは心配をしすぎなのか、快挙、とも言える復活劇をシンプルに喜べない自分がいます。
言うほどにアマチュア時代の佐々木を見たことはありませんし、パワーでねじ伏せるタイプではないにせよ、やたらとカーブを多投して打たせるピッチングがそのスタイルであるとの印象はなく、これはバッテリーとしての問題ではあるのですが攻め、よりもかわす、そんな佐々木に藤岡を重ね合わせてしまったりもしています。
今日はコントロールがまま落ち着いていた、高めに抜けるボールが逆にエッセンスになっていたからまとまっていただけで、その球威では内で勝負できる勇気を持てないのも分かりますが面白みがない、贅沢なのか期待をしすぎなのかは自分でも整理できていませんが、へそ曲がりな今宵のインプレッションです。
一方でようやくに上沢を沈めた打線はしかし福浦、平沢を外したスタメンを見た時点で興味なし、お疲れ様でした。
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◆9月13日(水) 日本ハム-千葉ロッテ22回戦(日本ハム14勝8敗、18時1分、札幌ドーム、23,013人)
▽勝 佐々木 12試合3勝7敗
▽敗 上沢 13試合4勝7敗
▽本塁打 ペーニャ12号(上沢)、横尾3号(佐々木)
▽バッテリー
千葉ロッテ 佐々木—田村
日本ハム 上沢、玉井、村田—市川、黒羽根