オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
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これが佐々木なのか

2017-09-14 02:20:47 | 千葉ロッテ

ほぼ二ヶ月ぶりの先発でプロ初完投勝利を手にした佐々木は、抹消前に比べれば四球で崩れることなく伊東監督もそのピッチングを評価していたようです。
二木と同じく九回の被弾でプロ初完封を逃しはしましたが楽しみを先送りにしたと思えば問題なし、佐々木もそのコメントから一定の満足をしているのでしょう。
ただこれが佐々木なのか、と思ってしまったのも正直なところで、現地で空気に触れていればまた違ったイメージだったかもしれませんが、むしろロッテ化が進んでやいないかとは心配をしすぎなのか、快挙、とも言える復活劇をシンプルに喜べない自分がいます。
言うほどにアマチュア時代の佐々木を見たことはありませんし、パワーでねじ伏せるタイプではないにせよ、やたらとカーブを多投して打たせるピッチングがそのスタイルであるとの印象はなく、これはバッテリーとしての問題ではあるのですが攻め、よりもかわす、そんな佐々木に藤岡を重ね合わせてしまったりもしています。
今日はコントロールがまま落ち着いていた、高めに抜けるボールが逆にエッセンスになっていたからまとまっていただけで、その球威では内で勝負できる勇気を持てないのも分かりますが面白みがない、贅沢なのか期待をしすぎなのかは自分でも整理できていませんが、へそ曲がりな今宵のインプレッションです。
一方でようやくに上沢を沈めた打線はしかし福浦、平沢を外したスタメンを見た時点で興味なし、お疲れ様でした。



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千葉ロッテ

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◆9月13日(水) 日本ハム-千葉ロッテ22回戦(日本ハム14勝8敗、18時1分、札幌ドーム、23,013人)
▽勝 佐々木 12試合3勝7敗
▽敗 上沢 13試合4勝7敗
▽本塁打 ペーニャ12号(上沢)、横尾3号(佐々木)

▽バッテリー
千葉ロッテ 佐々木—田村
日本ハム 上沢、玉井、村田—市川、黒羽根

コメント (12)

後白河院

2017-09-14 01:42:40 | 読書録

後白河院

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朝廷から武士に政権が渡る一つのきっかけとなった保元・平治の乱、その中心人物の一人である後白河法皇は源平、もしくは頼朝と義経、あるいは奥州藤原氏をも手玉に取った存在とも言われていますので、その手練手管がメインに描かれているものだと思っていました。
しかし四部構成となっているこの作品は周りにいる人物の視点から描かれており、一人称としての後白河法皇は登場をしません。
それぞれの立場からの主観的ではありながらも全体を俯瞰するような記述は正確に史実を描写しているのかもしれませんが、しかし物語としての権謀詐術な、鵺のような生き様を期待していただけに肩すかしではあり、気がつけば中盤からは流し読みとなってしまいました。

平信範、建春門院に使えた女房、吉田経房、九条兼実が語り部となり、崇徳上皇と後白河天皇との争いと藤原信西、後白河法皇と平氏とのバランサーだった建春門院、源平の争いの中での後白河法皇、そして鎌倉幕府となってからの朝廷の有りよう、を語っていきます。
信範は「兵範記」を、兼実は「玉葉」を遺すなど時代を語るに相応しい人物を配したのが史実感を後押ししており、そこに抵抗感はありません。
ただやはり人間としての後白河法皇の体温が感じられないのが致命的でもあり、平清盛や源義朝らですらナレ死で表舞台から消えていく、第四部に至っては後白河法皇が死去してからのものだったりもしますので何をか況んや、原書を読めない人に対する噛み砕いた歴史書といった感じで面白くありませんでした。


2017年9月7日 読破 ★★☆☆☆(2点)



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