先日のルーズヴェルトと同じく勝ってみれば面白い終盤の競り合いは、不思議なもので相性というものもあるのでしょう。
チーム、唐川にとってお得意様、と言うほどではなくともオリックスが相手となればまずまずの試合ができるもので、雨が早めに止んでくれて助かった試合でした。
お立ち台の荻野は決勝タイムリーを含む3安打猛打賞はもちろんのこと初回の走塁、ペーニャの先制タイムリーだけで終わらずに「ショート犠牲フライ」をもぎ取った足が元気になってきたのが好調を支えているのだと思いますし、膝腰で回転は変わらずとも前捌きの打撃をモノにできれば来季こその規定打席への夢が広がります。
マルチヒットに4打点の福浦は五回のタイムリーが秀逸、ペーニャがくそボールを振り、また福浦も初球の空振りを見ればイヤな雰囲気が漂ったところで低めの落ちるボールに上手くあわせて狭い一二塁間を抜いたバッティングは素晴らしいの一言、2000本安打まで残り40本を切ってあと5本は積み上げておきたいところです。
またボテボテではありましたが今季初ヒットを放ち思い切りのいい走塁で決勝点をもたらした肘井、全てが上手くいかずとも打球を必死に追う平沢の守り、浦和での状況を考えればあれながらも明日の先発は佐々木、とようやくに消化試合らしくなってきて次を考える秋、残暑が戻ってきましたがチームも正常な姿に戻ってきたと言ってよいでしょう。
全てがロッテ戦、というあざとい福良監督に後押しをされた山本に土をつけられなかったのが悔しいですし、五回に角中がファールで粘った、と言うよりは捉えきれなかったのが打線の現実ではあるものの、福浦に力押しを選択しなかった若いバッテリーのミスを逃さなかった試合を楽しませてもらいました。
だからこそ残り17試合をこのままいって欲しい、クリーンアップはともかくパラデスを使うぐらいであれば今後は変則日程で休養たっぷりの福浦を右左に関係なく、平沢にはもう少し我慢をして全イニング出場で経験を積ませて、そして肘井やもう少し踏み込んで香月はもちろんのこと脇本らの種を蒔く、そんな終わりを見せてください。
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◆9月12日(火) 千葉ロッテ-オリックス23回戦(ロッテ13勝10敗、18時15分、ZOZOマリン、14,857人)
▽勝 大谷 49試合3勝2敗
▽S 内 43試合5勝1敗12S
▽敗 近藤 46試合1勝1敗1S
▽本塁打 吉田正11号(唐川)、安達3号(大谷)
▽バッテリー
千葉ロッテ 唐川、大谷、内—田村
オリックス 山本、金田、ヘルメン、近藤、小林—若月