あっという間にエースが大炎上での大敗、台風接近で雨が降り出す前の降雨中止、そして勝利目前からの逆転サヨナラ負け、仙台まで足を運ばれたロッテファンの偽らざる心の叫びが「ふざけんじゃねーぞ」ではないかと、この悲惨な三連休にはお気の毒様としかかける言葉はありません。
石川は完封目前ではありましたが立ち上がりから甘く入るボールが少なくなく、ボールに力がある序盤は凌げても中盤以降は厳しくなるだろうとは思っていましたが球数が少なかったのでそのままいけるとの期待もあり、さすがに現地でなくてもこの負けは脱力、唖然呆然、まさに今季を象徴するかのような試合でした。
コーナーに決まるストレートやシンカーはこれまでに比べればまとまってはいましたがそれでも強い打球をかなり打たれていましたので球威は今ひとつだったのか、再三再四の荻野や平沢の好守がなければあるいは中盤に捕まっていたのかもしれず、どうやら今季はこれで終わりのようですから一から立て直すぐらいのつもりで、2018年はもう始まっています。
また松永はこんなものでしょう、トータルではそれっぽい数字になっていますが先日の牽制悪送球でのサヨナラ負けに続く敬遠での満塁策で初球をぶつけて終わりという劇的すぎる負けっぷりには笑うしかなく、もっともスライダーばかりを要求した田村や中村の送球エラーもありましたからやや気の毒ではあります。
本来であれば内が出てこなければならないところで左対左にこだわっての松永、内の調子も今ひとつ、ベンチの病も重篤、らしい幕切れではありました。
打線は初回に4球で鮮やかな先制に二死からの得点、エンドランありバントあり盗塁ありといい感じで攻めていましたが、もう一押しができなかったのが痛かったです。
ただ八回の逸機はまたしても橋本がやらかしてくれたベースをかすりもしていないのに渾身のストライクコール、大場のときにも顔のあたりのボールをストライクにしたジャッジを忘れることはありませんし、この未熟な輩がポストシーズンに出場をすることがないよう願うばかりです。
そんな中でも加藤のマルチヒットはバットがスムーズに出てボールに対して最短距離で叩けるようになったのが喜ばしく、泳いだようなスイングがほとんど見られなくなりました。
これを来季に続けられるようであれば一番に定着できるでしょうから、結果にこだわらずしっかりとしたスイングを心がけてくれればと思います。
パラデスについてはもう諦めました、これがロッテという球団の有り様ですので四の五の言っても詮無きことです。
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◆9月18日(月) 楽天-千葉ロッテ20回戦(楽天14勝6敗、13時、koboパーク宮城、24,828人)
▽勝 則本 22試合13勝6敗
▽敗 石川 16試合3勝11敗
▽バッテリー
千葉ロッテ 石川、松永—田村
楽天 則本—嶋、足立