オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
since 2007.4.16
写真など一切の転用、転載を禁止します

バーにかかってきた電話

2013-02-24 19:01:51 | 読書録

バーにかかってきた電話

早川書房

このアイテムの詳細を見る

ススキノ探偵シリーズの二作目は、一昨年に公開をされた映画の原作です。
そうなれば映画が原作に忠実であればあるほど先が読めてしまうのは仕方がなく、残念ながらと言ってしまうと微妙ではありますが、基本的には原作に忠実な映画だったようです。
こうなると映画が先か原作が先かと悩ましくもなりますが、原作に忠実でない映画も少なくはありませんので、どちらかと問われれば原作が先の方がよいでしょう。
もっともそれはそれで原作とのギャップに苦しむことにもなりかねませんので、両方に手を出すのは止めておいた方がよいのかもしれません。

行きつけのバーにかかってきた一本の電話から、主人公である「俺」が事件に首を突っ込むことになります。
危うい仕事になりそうだとの予感はありつつも引き受けたところで電車のホームから突き落とされたりエセ右翼に襲われたりと災難が続きますが、しかし「俺」はめげません。
むしろ10倍にして礼をするとばかりに事件にのめり込んでいき、それが結果的に依頼人の「コンドウキョウコ」にとってプラス、あるいはマイナスの事態を引き起こします。
肝臓が心配になるぐらいに酒を飲みながら、そしてお調子者ながらも芯はしっかりと犯人を追い詰めていく、そんなところはシリーズ共通なのでしょう。
後書きにあったのですが映画では相棒とも言える存在となった高田はその映画仕様だそうで、前作より出番は多かったものの脇役の域を出なかったのが残念ではありましたが、その他にも新聞記者の松尾もいい味を出していましたし、相田なんかもシリーズ必達のキャラクターになっていくのかなと、そんなことを思いながら読み進めていきました。
基本的には「俺」の目線によるストーリー展開で、前作と同様に雑然とした雰囲気が文体にも出ていますのでゴチャゴチャ感があり好き嫌いが分かれそうではありますが、硬派なハードボイルドはそれはそれで堅苦しいところがありますので少し柔らかめの、しかし柔らかすぎない加減が持ち味なのだと思います。
とにもかくにも映画は今年に二作目が公開をされるとのことですので、その公開の5月までに原作を読み終われるようシリーズと付き合っていくことにします。


2013年2月24日 読破  ★★★★☆(4点)

 

コメント (4)

悔しがれ松永

2013-02-24 13:48:37 | 千葉ロッテ

これまで何度も同じ過ちを繰り返しながらも睡魔に負けて夕方にひと寝入りのつもりで布団に入ったところ、予想どおりに目が覚めたのは翌日の10時前でした。
今日に3~4月分のチケットがTEAM26で先行予約販売をされなければ目覚ましをセットしていなかったでしょうから、もっと悲惨なことになっていたでしょう。
その予約販売も相変わらずにシーズンクーポン専用ダイヤルは話し中の嵐で繋がったのは40分後で、そもそもがシーズンクーポン用に割り当てられている座席は絶対数が少ないために土日祝日のSS席の一塁側前ブロックの全滅が腹立たしく、仕方なく今季もその多くが三塁側に陣取ることになりそうです。
それにしても例年どおりに球団がチームを信用していないのかQVCマリンの土日祝日の試合は春先に集中しており、シーズンクーポンは6月までの前半と7月以降の後半で使えるチケットが違うのですが、その前半が17試合に対して後半は10試合とバランスが悪く、そのうち今回分が7試合ですから顕著さが増しているような気がします。
チームにはその思惑をあざ笑うかのように球団が「もっと終盤に週末の試合を設定すればよかった」と地団駄を踏むような頑張りを見せてもらいたく、勝てずともシーズンを通して球場に足を運ぼうとの意欲が減退をしないような戦いぶりを望みます。

そんなシーズンの前哨戦ともなるオープン戦が始まりましたが、その初戦は引き分けとなりました。
序盤に4点を先制しながらも終盤に追いつかれての引き分けですのでもったいなくもありますが、ここは勝ち負けにこだわるのではなく内容で勝負です。
結果を残した選手、そうでなかった選手と明暗が分かれた感じもありましたが、前者は油断をすることなく、後者はまだ開幕まで一ヶ月もありますので課題を与えられたと前向きに考えて、その目先の結果に一喜一憂をするのではなく6ヶ月の長丁場であるレギュラーシーズンをターゲットとして邁進してもらいたいです。

先発の成瀬は2回を無失点と本人も納得のピッチングで、開幕投手に大きく前進です。
映像は背後からのものでしたから今ひとつ分かりにくかったのですが、言われてみれば報じられていたように猫招きが小さく後ろに引きつけられていたような感じでした。
まるでサイドスローのような球筋に左打者が戸惑っていたのが印象的で、これで左打者への苦手意識が少しでも払拭できれば万々歳でしょう。
長いイニングを投げる中でのポカ、特に下位打線へのミスが減れば余裕で最多勝争いに殴り込めるでしょうから、ちょっと期待をしてみます。
渡辺、レデズマ、松永は映像を見ていないので数字でしか分かりませんが、渡辺も3回を無失点ながらも外野への飛球が多かったのが気になります。
タイミングの外れたものであればいいのですが、もしそれなりの打球であればこちらはあまり期待をしない方がよいのかもしれません。
レデズマはスピードは出ていたようですが不安定さは変わらないようで、ギリギリのところで使うには勇気が要りそうです。
ここにきてからは無理でしょうが、あるいは先発として使った方が面白い結果が出るかもしれません。
そして松永はその1回を3失点の結果よりも、報じられている一部のコメントが気になっています。
強気もいいですが「甘いところに投げたらプロなら打たれることが分かった」などは当たり前の話ですし、ここは素直に甘いところに投げたことを悔しがってもらいたいです。
言霊でもありませんが、強気でそういうことを言っているうちにいつの間にか自分でもそう思い込んでしまうことがありますので、そうなると改善への努力が殺がれかねません。
ヤクルトの北川が紅白戦だかで打たれたときに似たような負け惜しみのコメントを口にしたのに対して、ボールを受けていた古田が「そういうことを言う投手が抑えたのを見たことがない」と言っていたのが強く記憶に残っており、打たれたことがない変化球を投げないままにチームを去った武藤も同様です。
また担ぎ投げの好き嫌いは置いておくとしてもその担ぎのためが小さいように見えた南はストレートの走りが今ひとつで、暖かくなっても同様であれば厳しいように思います。

打線は序盤の攻撃は見事で、まるで別のチームを見ているかのようでした。
根元はしっかりと振り切っているからこそああいったヒットが生まれるのでしょうし、ファールにはなりましたがライト線への打球も痛烈でしたので今季もやってくれるでしょう。
その根元とのエンドランをきっちりと決めた井口はさすがで、ベンチもしてやったりの電光石火の攻撃でした。
そこからホワイトセルがあっさりと犠牲フライ、その大きな打球を見逃さずに井口が二塁にタッチアップをしたところなどはスタンディングオベーションもので、この井口の積極的なプレーがシーズンを通して見られるようにスタミナ配分を考えるのがベンチの次のミッションです。
福浦も甘いボールを見逃さずに早いカウントから打っていくところなどは元気ぶりが見て取れましたし、右打ちの清田、膝と腰の回転で長打を連発した荻野貴はその膝の具合が完治に近ければレギュラー争いから簡単にこぼれるようなことにはならないでしょうから、WBCで日本代表が勝ち進めば勝ち進むほど開幕での角中スタメン落ちが現実味を増しそうです。
外野陣のレギュラー争いという点ではどうも当てにいっているようにも見える岡田が心配で、この日もライトでしたので現時点では四番手以降なのでしょう。
またまだまだ力負けの感はありますが田島を相手にファールで粘った角も好印象で、その粘り強さを今後も見せてもらいたいです。
その他は2回表まで、9回表以降しか映像を見ていませんのでよく分かりませんが、とりあえず今江が試合に出られたことで一安心です。
それでも細谷らにも頑張ってもらいたいので、今日のDeNA戦ではまた違ったスタメンとなることを願います。

 

  1 2 3 4 5 6 7 8 9

千葉ロッテ

2 2 0 0 0 0 0 0 0 4 8 1

中日

0 0 0 0 0 0 3 1 0 4 11

0


◆2月23日(土) 中日-千葉ロッテOP1回戦(1分、13時、北谷、2,020人)

▽本塁打 荻野貴1号(伊藤)、ディアス1号(松永)、山崎1号(南)

▽バッテリー
千葉ロッテ 成瀬、渡辺、レデズマ、松永、南―里崎、田中
中日 伊藤、小林、岡田、武藤、田島―谷繁、田中

 

コメント (21)