オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
since 2007.4.16
写真など一切の転用、転載を禁止します

ニュー井口の誕生か

2013-02-16 02:48:35 | 千葉ロッテ

ここ数年でガラッと顔ぶれが変わった外野陣はレギュラー争いが過熱をしていますが、そんな中で長打が期待できる存在として是非ともクリーンアップを狙って欲しいのが清田です。
基本的には中距離打者なのでしょうが規定打席に達して2桁本塁打を打てればロッテでは充分に主軸を任せられますので、今季の目標はまずそこでしょう。
愛すべきキャラクターで地元出身ですので球団の期待も高いでしょうし、背番号1が躍動する今季に期待をします。

清田、決意の4年目 (2/15 千葉日報)

もともと手のマメで洗髪できなくなるほどの練習の虫が、今キャンプは「練習のしすぎ」と笑う。
4年目の清田だ。
外野定位置争いはし烈を極める。
首位打者角中に堅守の岡田、好調伊志嶺に俊足荻野貴、新人加藤…。
昨季出場87試合で打率2割8分1厘の27歳は「(石垣から移動する)沖縄本島まで生き残れるかどうか」とシビアな立ち位置を自覚する。
その表れが徹底的な振り込みだ。
「外野を守る以上は打たないと」。
居残り練習は欠かしたことがない。
無理しすぎでは、と水を向けると「無理しなきゃ試合に出られないから」と遮った。
力まないために、手袋ははめない。
手はマメだらけになるが、打撃の感覚を研ぎ澄ますためには必要な痛みだ。
体重もキャンプ前から5キロ絞って87キロに減った。
揚げ物や菓子を控え、野菜を多く取る。
「動きがよくなったし、疲れなくなった」と効果は表れている。

昨年あたりからウエイトトレーニングを始めたようですがプロ入りまではバットスイングだけで上体を作ってきたらしい清田ですので、その練習ぶりには納得です。
ただでさえライバルの多い外野陣にルーキーの加藤の評判がマスコミを中心に高いだけに、ファンからすればさすがにそれは心配のし過ぎだろうとも思える「沖縄本島まで生き残れるかどうか」は清田の覚悟であり、また肌で感じる野生の勘なのかもしれません。
大学経由の社会人出身だけに4年目でも今季28歳ですのでそろそろレギュラーとして一本立ちできなければズルズルと年齢を重ねてしまいそうですから、パワフルな打撃でアピールをして是非ともライトのポジションを手にすることを目指して今季を戦い抜いていって欲しいです。
そのためには本人も分かっているでしょうし荻野貴にからかわれるウエイトコントロールをしっかりとすることが第一で、これが上手くいけば隠れた俊足ぶりもアピールできると思いますし、昨季まででも標準以上の守備力が脚力を活かした守備範囲の広がりで投手陣に全幅の信頼を得るところまでいくことも可能でしょう。
レギュラーを期待されながらも300打席の壁を破りきれずに消えていった選手も少なくないだけに、今季の清田には規定打席をノルマにブレイクを期待します。

井口「若い選手に負けない」 (2/15 千葉日報)

"2千"と"40"という数字にこだわってきた。
前者はあと100本と迫っている日米通算2千本安打。
後者は年齢だ。
「若い選手に負けたくない」と井口。
今季は打棒での大台を、40歳になる来季は内野を守る目標を掲げるベテランが、精力的に汗を流している。
ここ2年、チームは夏場に失速し下位に沈んだ。
140試合に出場した背番号6はその責任を感じているからこそ「体を維持する方向じゃなく、少しいじめるぐらいでいく」と逆転の発想で進化を目指す。
今キャンプには、一塁手用のミットも持参。
「いきなりやれって言われるよりはいいから」。
14日は約20球ほどのノックを受けた。
チームのためなら、どの守備位置でもこなすつもりだ。

外野陣に比べると世代交代がもう一つの内野陣で、その重しとなっているのは井口です。
経験からくる位置取りから狭くなった守備範囲をカバーしているものの、やはりその衰えはどうにも隠せません。
そうなれば一塁へのコンバートが現実味を増していきますが、二塁に強いこだわりがあると思っていた井口が自らファーストミットを持参して練習までしているのは意外で、そういった周りの雰囲気を感じ取ったのか、あるいは将来のことを考えてのことかは分かりませんが、個人的には大歓迎です。
もちろん一塁はホワイトセル、大松、福浦、サブロー、青松と大混雑ですからすぐにどうという話にはならないでしょうが、井口の決断一つで選択肢が増えることはチームにとって大きなプラスですし、その心境の変化はニュー井口の誕生ではないかと期待が高まります。
その体をいじめ抜くという練習への姿勢には頭が下がりながらもシーズンを通しての活躍という意味では首を傾げたくもなりますが、井口がそれだけの練習をこなしているところを見た若手が手を抜くことなどできるはずもなく、今季もお手本として、そして越えなければならない大きな壁としての井口であってくれることを願います。

 

コメント (12)