電脳筆写『 心超臨界 』

真の発見の旅は新しい景色を求めることではなく
新しい視野を持つことにある
( マルセル・プルースト )

ひとが変わるのは、誰かが後ろから見ているときです――古賀信行

2024-07-17 | 08-経済・企業・リーダーシップ
電脳筆写『心超臨界』へようこそ!
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野村ホールディングス社長・古賀信行さんは、社員がもっと活き活きと働くにはどうしたらよいかを考えていました。そのときコンサルタントが「ひとが変わるのは、誰かが後ろから見ているときです」といいます。この言葉をきっかけに、野村に社員の光りを見守り励ます風土が生まれます。

社員の光りを見守り励ますとは、ピグマリオン効果を引き出すことにほかなりません。

私のパートナー・ブログである創明工芸さんも、ピグマリオントレーニングを実施しています。朝礼などのときに一人を全員でほめる、というものです。闇雲にほめるのではなく、その人の良い点を全員で見つけて褒めていきます。そうするとほめられた人は「あ、自分にはこんないい点があったんだ」と気がつき、そこをもっと伸ばそうとします。


◆ひとが変わるのは、誰かが後ろから見ているときです――古賀信行

「天網恢恢疎にして漏らさず――社員の光り、見守り励ます」 
野村ホールディングス社長 古賀信行 [4]
2006.06.15 日経新聞(夕刊) 「こころの玉手箱」

天網恢恢(かいかい)疎にして漏らさず。辞書には「悪人は必ず天の網にひっかかる」といった説明がある。私は「天は地道に努力するひとをじっと見ている」と勝手に読みかえている。

受験勉強で覚えたのだろう。言葉そのものは昔から知っていた。強く意識し始めたのは、1993年(平成5年)に野村證券の人事部長になってからだ。

そのころ野村は新しい人事制度を考えていた。社員がもっと活き活きと働くにはどうしたらよいか。連日、知恵を絞った。

「ひとは制度では変わりません。ひとが変わるのは、誰かが後ろから見ているときです」

外部から招いたコンサルタントの言葉には、ほっとした。本質的なことは制度の細かさではなく、誰かが必ず見守るというまなざしの存在なのか、と。私流の「天網恢恢……」の読みかえが始まった。

どんな会社でも上司は、成績の良い部下から順番に目をかける。でも、成績はそれほど良くなくても「君はこんなところでがんばっているね」と声をかけられると、ひとはもっと頑張ろうと思う。

野村は日本の大企業にしては、実力主義といわれる。成果をあげたい若い社員に、どんどん権限と責任を与えてきた。本当はそれだけなく、光るものが一つあれば、しかるべき居場所が見つかる会社だと思う。社員の光りを見逃さない姿勢が、すなわち「天網」だ。

野村には昔から、人材開発会議という集まりがあった。役員が社員を様々な角度から分析する場だ。ある役員が「この社員は読書ばかりしている」と愚痴をこぼすと、別の役員が「いやいや彼は勉強家だ。アメリカ経済について教えてもらったよ」と切り返すといった具合だ。

人材開発会議も会社が大きくなるにつれて、面識のない社員について、伝聞の情報をもとに議論が進む傾向が出てきた。天の網も時間がたてば、目があらくなりすぎてしまう。

ますます制度でひとを動かす時代ではなくなる。だからこそ私は、ひとの光りを見逃さないようにしたい。
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1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ありがとうございます (澁木)
2006-06-20 07:47:38
こちらでご紹介していただいたのですね。

有難うございます。

ピグマリオントレーニングは毎日でなく

半年に一回程度行っています。そのあいだどれだけ褒める事が増えているか、成長が確認できます。

やはり批判、反対ばかりしている人間はあいさつなどもやらないので成長も少ないです。

しかし朝から笑う練習、元気にあいさつする人間は成長率が高いですね。

これからもよろしくお願いします。
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