電脳筆写『 心超臨界 』

天才とは忍耐するためのより卓越した才能に他ならない
( ルクレール・ビュフォン )

セレンディビティの予感 《 タイムリー・タイムーー野中郁次郎 》

2024-08-02 | 08-経済・企業・リーダーシップ
電脳筆写『心超臨界』へようこそ!
日本の歴史、伝統、文化を正しく学び次世代へつなぎたいと願っています。
20年間で約9千の記事を収めたブログは私の「人生ノート」になりました。
そのノートから少しずつ反芻学習することを日課にしています。
生涯学習にお付き合いいただき、ありがとうございます。

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東京裁判史観の虚妄を打ち砕き誇りある日本を取り戻そう!
そう願う心が臨界質量を超えるとき、思いは実現する
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■『小樽龍宮神社「土方歳三慰霊祭祭文」全文
◆村上春樹著『騎士団長殺し』の〈南京城内民間人の死者数40万人は間違いで「34人」だった〉
■超拡散『世界政治の崩壊過程に蘇れ日本政治の根幹とは』
■超拡散『日本の「月面着陸」をライヴ放送しないNHKの電波1本返却させよ◇この国会質疑を視聴しよう⁉️:https://youtube.com/watch?v=apyoi2KTMpA&si=I9x7DoDLgkcfESSc』
■超拡散『移民受入れを推進した安倍晋三総理の妄言』
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  セレンディピティ(英語: serendipity)とは、素敵な偶然に出会ったり、
  予想外のものを発見すること。また、何かを探しているときに、探して
  いるものとは別の価値があるものを偶然見つけること。平たく言うと、
  ふとした偶然をきっかけに、幸運をつかみ取ることである。
  ( ウィキペディア )


人は時計時間のみで生きているのではない。米国で生まれた科学的管理法は、時計時間の削減に傾斜しすぎて人間の創造性を軽視していた。創造のエネルギーは、時計時間の発想だけでは生まれない。21世紀では、時計時間で足腰を鍛えつつ、適時時間の場を組み込みながら、知を総動員する経営が求められる。そろそろ時計時間の呪縛(じゅばく)から逃れるべき時が来ている。


◆「タイムリー・タイム」一橋大学名誉教授・野中郁次郎
(「あすへの話題」2007.04.20日経新聞(夕刊))

時間は、二面性を持つ。常に同じ速度で流れる「時計時間」(クロック・タイム)は、量的・客観的である。人間が生理的・心理的に感じとる「適時時間」(タイムリー・タイム)は、質的・主観的性質が強い。前者は規則的だが後者は不規則で可逆的でさえある。ジャズや演劇に見られる即興は、適時時間の典型である。

資本主義の伝統的な生産方式は、ひたすら時計時間を軸に発展してきた。一方で判断を伴う戦略は、ここぞと思うタイミングを感知する適時時間の世界である。トヨタ生産方式では、ラインの稼動は時計時間で管理されている。だが、ひとたび問題が起これば、瞬間的な人の判断でラインを停止しその場で問題解決を図るプロセスが組み込まれている。また、キヤノンでは、経営陣が特定の議題を設けない「朝会」を毎日行っている。出席者は自然体でこの会に臨み、即興的に議論し創発され、議題を共有化することで素早い経営判断・行動が可能になる。時計時間の無駄に見えることも、適時時間で経営効率を支えている。場の経営で知られる前川製作所は、顧客と適時時間を共有しつつ顧客さえわからないニーズを適時発見し、自由度の高い組織を編成し、その実現は時計時間で走りまくる。

人は時計時間のみで生きているのではない。米国で生まれた科学的管理法は、時計時間の削減に傾斜しすぎて人間の創造性を軽視していた。創造のエネルギーは、時計時間の発想だけでは生まれない。21世紀では、時計時間で足腰を鍛えつつ、適時時間の場を組み込みながら、知を総動員する経営が求められる。そろそろ時計時間の呪縛(じゅばく)から逃れるべき時が来ている。
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