電脳筆写『 心超臨界 』

真実はつねに刺激的 だから真実を語れ
真実のない人生では退屈である
( パール・バック )

私の詩を愛してくれてほんとにありがとう――大木惇夫

2024-07-17 | 07-宇宙・遺伝子・潜在意識
電脳筆写『心超臨界』へようこそ!
日本の歴史、伝統、文化を正しく学び次世代へつなぎたいと願っています。
20年間で約9千の記事を収めたブログは私の「人生ノート」になりました。
そのノートから少しずつ反芻学習することを日課にしています。
生涯学習にお付き合いいただき、ありがとうございます。

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東京裁判史観の虚妄を打ち砕き誇りある日本を取り戻そう!
そう願う心が臨界質量を超えるとき、思いは実現する
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◆村上春樹著『騎士団長殺し』の〈南京城内民間人の死者数40万人は間違いで「34人」だった〉
■超拡散『世界政治の崩壊過程に蘇れ日本政治の根幹とは』
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■超拡散『移民受入れを推進した安倍晋三総理の妄言』
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詩は一瞬にして人の魂を釘付けにする。紀野一義さんは、原爆で愛しい家族をすべて失っている。ひとりとり残された寂寥感にさいなまされていた、そんな紀野さんの心を山頭火がさらりと歌いのけた
  
  遠山の雪も別れてしまつた人も
  遠く遠く鳥わたる山々の雪

紀野さんは、こう言う。人の魂が救われるか救われないかというせっぱづまった世界では、いい悪いではなくて、要るか要らないかである。同じようにして紀野さんにとっては、大木惇夫の「こぶしの花」はなくてはならぬものになった。


◆私の詩を愛してくれてほんとにありがとう――大木惇夫

「致知」2003年2月号【特集・信念の力】
「『日本婦道記』に学ぶもの」
真如会主幹/正短期大学副学長・紀野一義

《大木惇夫さんの詩 》

同じような経験をもう一度私はしている。詩人の大木惇夫(あつお)さんの詩がたいへん好きで、私はよく私の本の中に大木さんの詩を引用した。

   こぶしの花
  
  辛夷(こぶし)は
  白き花ながら、
  つくづく見れば影もありけり、
  影と見えつつ
  かうがうしくも寂(さ)び明りけり。

この詩は、日本交通公社から出版した『風の中のさすらいびと』の中に引用した。そして、

「大木惇夫のこの短い、嘆息(たんそく)のような詩を高く評価しない人は大ぜいいるだろう。それはそれでいい。人の魂が救われるか救われないかというせっぱづまった世界では、いい悪いではなくて、要るか要らないかである。大木惇夫のこの詩は、私にとってなくてはならぬものなのである」

と書いた。大木さんはこの本を読んですぐに電話をくれた。

「紀野さん、紀野さんですね、私の詩を愛してくれてほんとにありがとう。紀野さん、広島育ちですね。私も広島です。私ね、紀野さんと友達になりたいのですよ。私ね、これから病院へ入るんです。元気になったら、またお電話します。ほんとに、友達になって下さいね」

大木さんから、次の電話はかからなかった。病院でなくなられたのである。山本周五郎さんとまったく同じケースだった。
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