電脳筆写『 心超臨界 』

偉大さは偉大であろうと試みることにある
それ以外の道はない
( アルベール・カミュー )

新田次郎が惚れ込んだ若き現場監督――伊藤庄助

2024-08-16 | 08-経済・企業・リーダーシップ
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「会社は会社、私は私です。私はそこに建物を建てなければなりません。私は自分の仕事に責任を持ちます。引き受けた以上は立派に完成させてみせます。しかし、どうしても引き受けられない仕事は、初めからお断りしたいということです」( 伊藤庄助 )


◆新田次郎が惚れ込んだ若き現場監督

『プロジェクトX リーダーたちの言葉』 
( 今井彰、文藝春秋 (2004/3/12)、p62 )

★富士山レーダーの若き現場監督 伊藤庄助の言葉
「男は一生に一度でいいから、子孫に自慢できるような仕事をすべきである」

伊藤の富士山との格闘の日々は、当時まだ二十代だった人間・伊藤庄助の成熟の記録そのものと言える。現場監督に抜擢された直後から、伊藤は、ただ者ではない片鱗を覗かせていた。発注者である気象庁測器課補佐官の藤原寛人を、伊藤は、「気象庁は準備不足だ」と叱り飛ばした。この時、藤原は51歳、伊藤は29歳。

伊藤「あなた方は地盤調査もせずに、よく予算要求ができたものですね。調査の結果では工事は引き受けられないということになるかも知れません」

藤原「でも、あなたの会社は引き受けた」

伊藤「会社は会社、私は私です。私はそこに建物を建てなければなりません。私は自分の仕事に責任を持ちます。引き受けた以上は立派に完成させてみせます。しかし、どうしても引き受けられない仕事は、初めからお断りしたいということです」

その責任感と物怖じせね言動に藤原は押し黙った。関係者は、「若いが大した男だ。あの男ならきっとやるぜ」と言い合ったという。藤原は、伊藤に惚れ込んだ。後に、新田次郎として書いた小説『富士山頂』の中に、伊藤をモデルにした建設会社社員を登場させている。さらに、晩年には、伊藤自身を主人公にした小説『続富士山頂』の執筆を計画していたという(新田次郎は昭和55年没)。
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1 コメント

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新田次郎さんの次男 (great-something001)
2005-02-12 23:30:04
藤原正彦お茶の水女子大学理学部数学科教授の講演を聴いたことがあります。歯切れが良くて、論旨明快です。産経新聞「正論」でも投稿されていますが、女子大教授とは思えない熱血漢です。

テンプレートを変えて、カスタマイズしていますがいささか手こずっています。ブログも「石橋を叩いて渡る」のが結果的に早道のようです。将棋で言えば千日手のようなので、次の一手をゆっくり風呂でも考えることにします。おやすみなさい。G3
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