電脳筆写『 心超臨界 』

偶然は用意の出来ている人間しか助けない
( ルイ・パスツール )

人生を創る言葉 《 ロバがあなたを蹴ったとき――ソクラテス 》

2024-06-23 | 03-自己・信念・努力
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◆ロバがあなたを蹴ったとき、あなたは足を上げて蹴り返しますか


『人生を創る言葉』
( 渡部昇一、致知出版社 (2005/2/3)、p46 )
第1章 偉人たちの人間学――よりよき人間のあり方

[ ソクラテス ]
アテネで生まれる。詭弁学派を粉砕し、智徳合一の正統哲学の礎を
築く。釈迦、孔子、キリストと並ぶ世界四聖人の一人。70歳で獄
中で毒死。(前469~前399)

ソクラテスがある日アテネの町を歩いていたら、突然後ろから大きな棒で背中を叩く者がいた。しかし、ソクラテスは平然として何事もないかのように歩いていった。

その様子を脇で見ていた人が驚き怒ってソクラテスにいった。

「どうしてあなたはあいつを叩き返してやらないのですか」

ソクラテスは笑って答えた。

「ロバがあなたを蹴ったとき、あなたは足を上げてロバを蹴り返しますか」

ソクラテスからすれば、自分の説くことに対して非常な敵意を持って暴力行為に出た者はロバみたいなものであって、そんな奴の多少の暴力に対して暴力で返すほどの価値はないということである。ソクラテスは軍事にも従事していたから、決して弱い人ではない。叩き返すことは容易にできたはずだが、あえてそうしなかった。ある意味では、本当の悟りができていたという証明でもある。

似たようなことで、「あいつはロバみたいなものだから、相手にすることはない」というような生き方をするほうが賢明な場合がよくある。

私の場合、子供のころ、眼鏡をかけているので「四つ目」といわれてよくからかわれた経験がある。しかし、そういうときは心の中に「何をいっていやがる」という気分があって、あまり腹が立たなかった。今になって考えると、このソクラテスの話を読んで知っていたからだと思う。相手をロバだとは思わなかったが、どこかで「あいつらと自分とは考えが違うんだ」と思っていたような気がする。

悪質ないじめであればまた違った反応をしたかもしれないが、「俺はあいつらとは違うんだ」「俺のことをわかっちゃいないじゃないか」と思って平然とした態度でいることはソクラテスみたいな偉人でなくても活用できる心構えではないかと思うのである。
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