電脳筆写『 心超臨界 』

人の心はいかなる限界にも閉じ込められるものではない
( ゲーテ )

悪魔の思想 《 安江良介――安江が北朝鮮を賛美する理由/谷沢永一 》

2024-08-19 | 04-歴史・文化・社会
安江良介は戦後日本の繁栄を心の底から憎むのみならず、卑(いや)しめ、見下すのあまり呪(のろ)っているのです。それに較べて「北にあってはかなり徹底した社会主義が進行し」(187頁)ているではありませんか。北朝鮮に向けるかぎりなき憧憬の眼(まなこ)を振り向け、わが国に転じて観察するとき、安江良介は日本国民をとことんまで侮蔑(ぶべつ)し愚昧視(ぐまいし)する憤りと憎しみと呪いの心情を押さえきれぬのでありますまいか。 . . . 本文を読む

東京裁判はインチキ 《 東京裁判と国際法――江崎道朗 》

2024-08-19 | 05-真相・背景・経緯
そもそも東京裁判には、国際法上、大きな問題がありました。その論点は2つあります。第1は、日本だけを裁いたのは不公平だ、という議論です。(中略)第2は、捕虜虐待などを戦争犯罪とする戦時国際法は存在するが、戦争そのものを犯罪とする国際法は存在しない、という論点です。 . . . 本文を読む

歴史を裁く愚かさ 《 一人でも多くの支援がほしい――西尾幹二 》

2024-08-19 | 04-歴史・文化・社会
教科書はすでにそうなっている。日本という国全体はまだそこまでひどくはなっていない。教科書になにかの病原菌が集中している観がある。いまのうちに取り除いておかないとヴィールスは全身を侵すであろう。私はそのことを心配している。その理由は本論の最初に述べた。21世紀の勝負は、20世紀の戦争の解釈のいかんにかかっている。 . . . 本文を読む

日本史 鎌倉編 《 なぜ、義満によって幕府の性格は一変したか――渡部昇一 》

2024-08-19 | 04-歴史・文化・社会
義満は、康暦(こうりゃく)元年(1379)、北小路室町(きたのこうじむろまち)に、もと院の御所であった土地をもらい、さらに周囲の広大な土地を吸収して、新しい御殿を造った。この屋敷の中には鴨川の水を引きこんで、大きな池を造り、諸侯に命じて壮麗優雅な建物を造らせ、庭園には、四季にわたって花が絶えることのないように多数の花木を植えた。この御殿を「花の御所」というのはそこから来ているし、義満以降の足利幕府のことを室町幕府というのは、この新御殿のあった地名に由来する。 . . . 本文を読む

日本史 古代編 《 東大寺は人民「搾取」のシンボルか――渡部昇一 》

2024-08-19 | 04-歴史・文化・社会
もちろん、これを誇りに考えない歴史学者や社会学者もいる。そういう人は法隆寺を見ても人民が搾取されたことしか考えず、東大寺を見ても国民生活の破壊しか考えない。もちろんピラミッドを見ても、サン・ピエトロ大聖堂を見ても「搾取」という言葉しか頭に浮かばないらしい。しかし、これは人民を知らない学者の発想法である。 . . . 本文を読む

人間通 《 優越——谷沢永一 》

2024-08-19 | 04-歴史・文化・社会
天下の争乱を鎮(しず)めたのは秀吉であり、家康が継承して平和の礎(いしずえ)を築いたが、それは三百諸侯が統治するそれぞれの藩を数珠玉(じゅずだま)のように連ねた連邦形態にすぎなかった。明治政府が直面したのは史上はじめて統一国家を形成するという至難の課題である。そのためには指導的な役割を果たす高級官僚が是非とも必要であった。 . . . 本文を読む

向上心 《 姿を変えた“幸せ”を見逃さないこと――サミュエル・スマイルズ 》

2024-08-19 | 03-自己・信念・努力
災いはしばしば姿を変えた幸せにすぎない。また、それをうまく生かすことによって、何倍もの幸せを手にできるのだ。「暗闇を恐れてはいけない。それが生命の泉を隠しているかもしれない」。と、ペルシャの賢人も言っている。経験は往々にして苦々しいものだが有益である。経験を通してのみ、われわれは悩み、そして強くなることを学ぶ。人格は試練によって鍛えられ、苦しみを通して完成される。 . . . 本文を読む

自分のための人生 《 言葉の端々にひそむ自己嫌悪――ウエイン・W・ダイアー 》

2024-08-19 | 03-自己・信念・努力
自己嫌悪はさまざまな形をとってあらわれる。たぶん、あなたも何か自分をおとしめるような行為にかかずらわっているかもしれない。自己否定の範疇に入る代表的な行為をいくつかあげてみよう。 . . . 本文を読む

自分を鍛える! 《 先人の知恵に自分の知恵を重ねるには――ジョン・トッド 》

2024-08-19 | 03-自己・信念・努力
われわれは、ややもすると記憶力を馬鹿にしがちである。記憶力はすこぶる重要なものであり、軽んずるべきではない。と言うのは、記憶力のおかげで驚嘆するようなことが成し遂げられることがあるからである。一つひとつの言葉はともかく、自分の読んだ本の内容や思想をしっかりと把握して脳裏に刻み込む記憶力と、比較検討する判断力を持っている人物が、頭角をあらわさないということはまずありえない。 . . . 本文を読む

自助論 《 「働け! 働け! もっと働け!」――サミュエル・スマイルズ 》

2024-08-19 | 03-自己・信念・努力
天才を自認する若者には、風変わりな性格の持ち主や、気まぐれで仕事に熱中するタイプも多い。しかしウィルキーはちがった。彼はひたすら着実な努力を重ねていった。「自分の成功は、天賦の才というよりは、むしろ地をはうようなねばり強い努力のたまものだ。私の絵が上達した理由は、たった一言で言い表わせる。つまり、たゆまず勉強したからだ」と後年、彼は述べている。 . . . 本文を読む

道をひらく 《 覚悟はよいか――松下幸之助 》

2024-08-19 | 03-自己・信念・努力
事に臨(のぞ)んでイザというとき、うろたえもせずあわてもせす、ひごろの覚悟のほどを示して決然と、しかも悠揚(ゆうよう)として事にあたるということは、まずはおたがいになかなか至難(しなん)のことである。ことほどさように、つい日々をウカウカとすごしていることになるわけで、だからイザ“覚悟はよいか”と問われたら、なすすべもなく呆然(ぼうぜん)自失、悠揚決然どころでない。 . . . 本文を読む

ほんとうの心の力 《 この世は美しい――中村天風 》

2024-08-19 | 03-自己・信念・努力
さびついた車は、回そうとして油を注いでも回らない。まず、さびを取ることである。そうしないと、苦痛や苦難をそのままいきなり自分の心のものにしてしまう。たとえ人生に苦難や苦痛はあろうとも、それを心の力で喜びと感謝に振り替えていくのである。 . . . 本文を読む

かけがえのない家族 《 母の偉大さを知るー2―—乙武洋匡 》

2024-08-19 | 06-愛・家族・幸福
高田馬場駅で、友達と待ち合わせしていた。すると、隣に見た目のコワイ、パンチパーマにサングラスのオジサンが立っていた。彼も人を待っているのだろうが、かれこれ5分以上は経った。ボクの友人もなかなか来ない。そうこうしているうちに、そのオジサンが話しかけてきた。 . . . 本文を読む

こころのチキンスープ 《 あなたは待ち望まれています――ジョン・トッド 》

2024-08-19 | 06-愛・家族・幸福
親愛なるおば上 今度は、あなたが旅に出る番です。私はあなたにぜひ知ってもらいたいのです。誰かがあなたを起きて待っていることを。部屋は用意され、灯りはともされ、扉は開け放たれ、あなたは待ち望まれていることを。私にはわかります。私は、かつてあなたの家の玄関に、神様が立っておられるのを見たのですから。……ええ、ずっと遠い昔のあの日に。 . . . 本文を読む

用意ができたとき師が現われる 《 髪の毛は生えてきたか――楠田枝里子 》

2024-08-19 | 03-自己・信念・努力
二年生のとき、化学実験室で私は大変な失敗をしでかした。二種類の溶液をビーカーに入れ攪拌(かくはん)していたとき、その反応にあまり夢中になりすぎて、そばでバーナーの火がぼうぼうと燃えているのに気付かなかったのだ。火はいつのまにか私の髪の毛に燃え移った。周囲の生 徒たちが騒ぎ出し、それを聞きつけた先生が猛スピードで私のところに走ってきて、手で火を消してくださった。私の眉毛も睫毛(まつげ)も額の毛も焦げていたが、幸い目は無事だった。 . . . 本文を読む