電脳筆写『 心超臨界 』

計画に失敗すれば、失敗を計画したことになる
( アラン・ラケイン )

歴史を裁く愚かさ 《 日本人の自己回復——西尾幹二 》

2024-07-15 | 04-歴史・文化・社会
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日本の歴史、伝統、文化を正しく学び次世代へつなぎたいと願っています。
20年間で約9千の記事を収めたブログは私の「人生ノート」になりました。
そのノートから少しずつ反芻学習することを日課にしています。
生涯学習にお付き合いいただき、ありがとうございます。

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東京裁判史観の虚妄を打ち砕き誇りある日本を取り戻そう!
そう願う心が臨界質量を超えるとき、思いは実現する
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◆村上春樹著『騎士団長殺し』の〈南京城内民間人の死者数40万人は間違いで「34人」だった〉
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■超拡散『移民受入れを推進した安倍晋三総理の妄言』
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この会場に、失礼ですが私がいま指摘した年代の方もおられると思いますが、なにぶんにも欠陥教育の影響下に置かれたまま育ったまことに素朴な人々が、いま首相になったり、外務大臣になったりしている。ご承知の細川護熙さん、羽田孜さん、河野洋平さん、あるいは最近総理になろうとしているとか聞く鳩山坊ちゃん(由紀夫氏)など、私のいうところの“坊ちゃん左翼”の連中が、世界の常識に反することを口走るのですから、はっきりいって始末に負えない。


◆日本人の自己回復

『歴史を裁く愚かさ』
( 西尾幹二、PHP研究所 (2000/01)、p262 )

終章 日本人の自己回復

皆さまは「日本人の自己回復」という本日のテーマから、おそらく私が話題にしようとしていることが、日本の過去、すなわち50年前の戦争と、それに絡まり今日に及ぶ問題であろうとご推察くださると思います。

通例では戦争が終わって30年もたてば、それは歴史です。どの国でも世代が代わり、過去は遠いものとして扱われる。「自分たちの」未来に向けた活動のほうがずっと大事であって、過去は歴史研究の課題として、遠いものとして冷静に眺めることができるようになる。それが普通です。つまり歴史は必ずしも政治の問題にはならないのが通例かと思います。

ところが皆さまご承知のように、わが国の場合だけはそうではない。50年もたったというのに、というよりも、最近のこの数年においてにわかに、と申し上げたほうがよいのかもしれないのですが、日本の過去は、格好の政治的紛争の種子になっているのであります。中国と韓国両国の国内政治に日本が利用されている感さえあります。

これは両国のせいというよりも、私は、日本の国内に隙があるせいだ、つまりわれわれの問題だと思っております。自分の国の歴史に対する日本人の姿勢、態度に問題があって、そこにつけこまれているといえば正しいのではないか。それは元をただせば、みな教育というものに由来しているように思います。

学校の教室での自分の国の歴史の教え方に欠陥があるのです。私はちょうど60歳ですが、45から55ぐらいの世代がいちばん始末に負えない。それよりも若い世代は、ずっと素直にものを見、聞きます。皆さまも周りの人々を見て、思い当たるふしがあるかもしれない。

この会場に、失礼ですが私がいま指摘した年代の方もおられると思いますが、なにぶんにも欠陥教育の影響下に置かれたまま育ったまことに素朴な人々が、いま首相になったり、外務大臣になったりしている。ご承知の細川護熙さん、羽田孜さん、河野洋平さん、あるいは最近総理になろうとしているとか聞く鳩山坊ちゃん(由紀夫氏)など、私のいうところの“坊ちゃん左翼”の連中が、世界の常識に反することを口走るのですから、はっきりいって始末に負えない。

世代論で片づけるとまずいのですが、いってみれば、戦後教育の影響をもろに受けている。世の中にはそれを疑って考えている人たちも少なくないのですが、彼らだけは、ほとんどはいわれたとおりに信じている。

自分の国の歴史を否定的に教えてきた国は、はっきり申しますが、日本以外にない。ベトナムだってイラクだって、そんなことはしません。「ドイツがあるじゃないか」と反証としてよくドイツを引き合いに出す人が多いわけですが、ドイツでは、悪かったのはナチスであって、ドイツではないという教育がなされているのです。ドイツでは国会の謝罪なんかはなされていません。
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