また、新たなオラクルカードを買ってしまいました。
「インナーチャイルドカード」と「トラスト・ユア・バイブス」という自分の第六感とつながるというカードの2種類です。
「インナーチャイルドカード」のほうは、大アルカナと小アルカナのそれぞれのタロットに準じているので全78枚もあり、かなりのボリュームで、なかなかのお値打ち感です。
今までは日本語版が出ていなかったにもかかわらず、ひそかに知る人ぞ知るなかで人気だったらしいのですが、今回始めての日本語版がようやく出た、ということらしいです。
インナーチャイルドというので、私は自分の中に眠るこどもの部分を呼び覚ますことができるカードかと思っていましたが、それぞれのカードが「赤頭巾」やら「シンデレラ」などのおとぎ話を象徴する場面になっており、それがテーマが似ているタロットと対応している、という構成そのものがどうやらインナーチャイルドであるようです。
読み取り方は、「これはこう出たら、こうなのだ。」という決め付けでなく、おとぎ話を把握し、タロットを把握したうえで自分が感じるように読み取ればよい、という汎用性が高いものなので、「だからズバリどうよ。」というものがお好きな方はちょっと物足りないかも知れません。
しかし、反対に「こうかもしれない」「あぁ、でもこうとも受け取れるな」と推理を働かせることが好きな人にはたまらないカードとなるでしょう。
私はけっこう後者のタイプなので、夜な夜な最近「ふぅむ」とうなってはこのカードを手繰っております。
だけど、結局、やればやるほど、大元のタロットをもっとよく知らなきゃ、っていうところに行き着いちゃうんだよね。そこまで行く気がないから、こうしたオラクルカードに頼ってるってとこもあるんだからさぁ。
そのへんのところは解説書も配慮してほしいよなぁ。
もう一方のソニア・ショケットの「トラスト・ユア・バイブス」というカードもちょっとそんなところがあります。
「あなたの第六感を信じましょう。」とあるのですが、カードを引くことによって、「あなたの第六感はこういっていますよ。」というものではなくて、第六感を感じるためのヒントとか、注意がうながされている、という感じです。
天使によって天界からのメッセージを受け取るエンジェルカードもいいですが、
自分が宇宙とつながったところで感じている第六感は、もっと自分自身がどう感じているのかを知るためのツールとして、オーラソーマと似ているような気がします。
早速その日を占うつもりで1枚引いてみました。
そうしたら「Stay in Your Own Skin」~あなたらしく~というカードが出ました。
そこには、
『・・あなたは時々あまりにも共感してしまう傾向があるでしょう。あなたは他人の波動を感じるのみならず、彼らの波動を吸収し、自分のものにしてしまうことがあるのです。これはサイキック的な観点からも不健康であるばかりでなく、もしこんなことをしばしば行うようであれば、あなたは肉体的にも病気になってしまうでしょう。これに対する治療法は、精神的にも感情的にも、自分らしさを保つこと、・・・他人を支えてあげるのは構いませんが、彼らを救助しようとはしないでください。それは彼らの成長を阻み、あなたにも害が及びます。・・・』とありました。
・ ・・とこのようなことも私が、自分で第六感として感じている、ということ
ですよね。
このなかで「他人を支えてあげるのは構いませんが、彼らを救助しようとはしないでください。」と言う表現に感じるものがありました。
これはコンサルテーションの真髄を表わしてもいると思います。
コンサルテーションをしていて、クライアントがいろいろと語ってくれます。
聞いているうちに「それはこうすればいいんじゃないの。」とつい結論のようなことを言いたくなるようなときがあります。
どうしてもアドバイスの一言が言いたい、というときは、「これはオーラソーマからの色のメッセージ、ということとは関係がなく、あくまでも個人的な意見だけれど・・」と言って、言ってしまうときもあります。
でも、考えてみればそんなこと誰も求めてないんだよね。
結論がほしいわけでも、ストレートに「ああすれば、こうすれば」というようなアドバイスが欲しいわけでもなく、誰でも自分でそれを解決しようという心積もりは、ある。
だけど、その前に一度それを吐き出す必要がある。
そして、自分を整理する必要が。
それが私たちプラクティショナーの前だ、ということだけなんですね。
だからやはり、私たちにできることは決して「救助する」ことではなく、「このボトルとワークすると、きっと何かしら気付きがあるよ」「この香りをかぐと安らぐとおもうよ。」ということで支えになってあげることぐらいなんだな、と改めて思いました。
こんなことを思ったのも、ふとアカデミー賞のことを思ったからです。
ちょっともう、前のことになってしまいましたが、今年のアカデミー賞は監督賞が元夫婦対決になる、ということで話題になりましたね。
「ハート・ロッカー」という戦争の悲惨さを淡々と描いた作品が元妻のキャスリン・ビグロー監督のものと、その作品と「アバター」の元夫のジャームス・キャメロン監督のものとの。
「ハート・ロッカー」の関係者が票取りを事前に依頼していたという不名誉なことでちょっと有名になってしまいましたが、結果は「ハート・ロッカー」が前評判どおりに栄冠を手にしました。
これについては、元夫であるジェームス・キャメロン監督自身が元妻のキャスリンに、「君の映画の方が賞にふさわしいと思うよ。僕の作品はそれほど深く掘り下げていない大衆娯楽だからね。」というようなメッセージを送っていた、という話もありました。
本人がそう謙遜(謙遜か卑下かわかりませんが・・)して言うとおり、私の周りの友人達の間でも、「そうだよなぁ。アバターは単純な話で浅い。」などの感想を漏らす人が多かったように思います。
でも、今日のオラクルカードを手にしたときに、ふと私なりに「アバター」について思ったのです。
私はこの映画を見て、感動しました。
で、どこに感動したか、というと、全体のストーリーを一言で言うと「文明社会を善と決め付けるのはよくないことだ。」とか、「人類よおごるなかれ。開発もいいかげんにしとけ。」とかそんなことに感動したわけではないのです。
と言うか、多分誰もあの映画からそういった教訓を読み取り、そこに感動した、と言う人はいないんじゃないかな、と思うほどです。
では、どういったところに感動したのか、といえば、「村に古くから伝わる樹が命を持っている。」というところだったり、「自然の荘厳さ」だったり、「ドラゴンと意思疎通ができて一緒に空を飛べること」だったり、です。
コンサルテーションも同じことではないでしょうか。
1時間かけてじっくりといろんな話を聞いて、こちらもメッセージをお伝えして、
「で、ところで今日のコンサルテーションをまとめるとこういうことですよね。」と一言でまとめる必要なんか、どこにもない。
それよりも感じてもらえれば、いい。
クライアントに「あえて言えば、どこが一番印象に残っている?」なんて、後日もし質問することができるのであれば、きっとその答えはこちらが「多分、このことだろうな~」なんていう予想とは全然違う「え! そこ?」みたいなところだったりするんでしょうね。
もちろん、それでいいわけです。
クライアントが何を受け取り、どう感じたか、何に気付いたか、ということが一番大切なんですから。
その気付きがたとえ、「ふぅん、ピンクっていいもんなんだな。」という程度のことでもいいわけです。(それって誰? あたしだよ。・・って古いなぁ。)
そう考えたとき、アカデミー賞となったときに審査員がどこをチェックして点数を入れるか、となるとそりゃあやっぱり、「テーマが深く掘り下げてあった」と言う部分に点数が高くなるんでしょうけれど、映画館に足を運んでチケットを実際に買ったお客さんが「いやぁ、そんなことはどうだっていいんだよ。ボクはこういう些細なちょっとしたセリフがあったろ? あれがやけに好きでさぁ。」なんてところがあったら、それで十分じゃないですか。
ときどき私は友達から「あなたって上から目線だよね。いや、悪い意味で言ってるんじゃないよ。」なんてけなされてるんだか、誉められてるんだか、いや、やっぱりけなされてるんだかよくわからないようなことを言われるときがあるんですが、それはきっと私があまりにも「支える」よりも「救わなければ」と考えすぎるがあまり、コンサルテーションはこちらから「与えなければ」という意識が強いところが「我」となって、現れるためかもしれません。
今一度、プラクティショナーは色の通訳者にすぎず、それを伝えることこそがその人にとって気付きのきっかけとなったり、ひいては支えになることはあっても、救助する、なんてことは不遜なことで自分にできることなど何もないのだ、ということを認識しなくてはいけないな、と思いました。
たった1枚のオラクルカードを引いたことから私なりのちょっとした気付きを得ることができました。
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