今日のひとネタ

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5月25日(土)「ミュージック・モア」 ゲスト:尾崎亜美

2019年06月15日 | 尾崎亜美

 先日より話題にしておりました「ミュージック・モア」尾崎亜美さんのゲスト回のレビューです。

 番組は「マイ・ピュア・レディ」のスタジオライブでスタート。今回の演奏は亜美さんと礼さんのベースのみ。「マイ・ピュア・レディ」を歌ったのは番組MCのクリス松村氏のリクエストだったとか。

 その後のスタジオトークでは、まずこの「マイ・ピュア・レディ」の話題から。当時のテレビCMには小林麻美さんが登場したのですが、元々ロングヘアーだった彼女がショートボブになっていたため、あれを尾崎亜美だと思った人が多かったという話が出ました。これは亜美さんもよくネタにしてますが、そう思いこんでコンサートに来た人は幕が上がると「ええっ?」とどよめきが起きて、まだうら若き乙女だった亜美さんとしては結構傷ついたとか。なお、今回初めて知ったのですが、あの小林麻美さんのショートボブはウイッグだったと。てっきりイメチェンのためにバッサリ行っちゃったのかと思ってたのですが。

 クリス氏はこの「マイ・ピュア・レディ」で「なにこれ? こんな曲あるの?」と感銘を受け、後追いでデビューシングルの「冥想」を聞いてまた衝撃を受けたとか。亜美さんによると、まだ18歳の時の歌声だけど逆に大人っぽく歌ってるというコメントあり。

 そして1stアルバムの「SHADY」(シェイディ)の話。「冥想」のイメージで聞くと、妙にしっとり系の曲が多いのが意外なアルバムですが、「SHADY」というのはユーミンが亜美さんのことを「明るくて面白い」と思ってたのが、「詞を読むとそうでもない。陰の部分が多い」ということでそういうタイトルをつけてくれたそうです。

 このアルバムにはコーラスでハイファイセットが入ってたり、AMII'S Armyという名義で山下達郎さんとか吉田美奈子さんがコーラスをやってますが、亜美さんはそのお二人のクレジットがないことは忘れてました。

 その後亜美さんの他の歌手への提供曲の話になり、南沙織さんの「春の予感」、金井夕子さんの「パステルラヴ」「午前0時のヒロイン」、杏里の「オリビアを聴きながら」などが紹介されました。金井夕子さんがスタ誕出身なのに、都倉俊一先生とか阿久悠先生の作品じゃなく新進気鋭のシンガーソングライターの作品でデビューしたことに驚いたというあたりはクリス氏ならではのコメントです。あとは「午前0時のヒロイン」を取り上げたのもツボですね。彼女はこの曲から急に綺麗になりましたし。

 その後は一気に話題が「HOT BABY」のレコーディングの話になり、デイビッド・フォスターがレコーディング中に盛り上げてくれたとか、本来バラード調の「蒼夜曲 セレナーデ」を「なんてかっこいいロックンロールなんだ」と喜んで、演奏中段々テンポが速くなっていった話など。

 そして、後半はまたスタジオライブでしたが、番組スタッフ総出で「ミュージック・モア合唱団」となり「Smile」を大合唱。

 時間は短かったのですが、クリス氏の亜美さんへの愛が溢れた素敵なトークが聞けて充実した番組でした。

 残念なのは、亜美さんの名前の表記が「Ami Ozaki」となっていたこと。念のために説明しますと、正しくは「Amii Ozaki」と書きます。なぜiが一つ多いかというと、本名の「美鈴」でデビューしたかったのが諸般の事情で「亜美」という芸名となった際、「自分が自分でなくならないように」「identityを強く持ち続けたい」という思いから「I」の文字を加えたそうです。これは10数年前に直接ご本人からお伺いしたので間違いありません。

 あとは、クリス氏が「HOT BABY」を「デイビッド・フォスターがプロデュースして…」と言ってたのですが、あの人はアレンジを担当したのであって、あのアルバムのプロデュースは亜美さん自身と渡辺有三さんです。ま、これはよく間違えられるし、クリス氏が知らないわけはないので言い間違えたのでしょうが。

 ということで番組レビューでした。そういえば、「HOT BABY」は昨年SACDでも発売されたのですが、リマスタリングされてるそうなのでどんな感じなんでしょうか。聞いた感じ違いあるかどうか気になります。もちろんハイスペックでは再生できる機材はないのですが、買ってみるかなぁ…。