今日のひとネタ

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石川ひとみ「Inside/Outside」の参加ミュージシャンについて その3(完)

2019年06月13日 | 石川ひとみ

 昨日の続きですが、画像は歌詞カードのクレジットの一部。久々に取り出して眺めたところ、思わず「字が小さすぎて読めない!」と怒ってしまいました。しかも薄いパープルに白抜きの文字。おまけにすべてローマ字表記。これを漢字に直すのが一番大変だったという…。

 ということで、あらためて一覧です。

E.guitar:芳野藤丸、水谷公生、松原正樹
A.guitar:吉川忠英、笛吹利明
keyboards:大谷和夫、佐藤準、羽田健太郎、田代真紀子、渋井博
bass:長岡道夫、岡沢茂、高水健司、金田一昌吾
drums:菊池丈夫、森谷順、島村英二、山木秀夫
percussion:斉藤ノブ、穴井忠臣、石井コータロー
Tp:数原グループ、荒木敏男
A.sax:Jake
T.sax:谷口和典、村岡建、三森一郎
B.sax:砂原俊三
Tb:三田治美、平内保夫、岡田澄雄、井口秀夫
Cl:MASAAKI SAKANO(この方だけ漢字がわからず…)
flute:旭孝、衛藤幸雄
harp:山川恵子
strings:加藤グループ、多グループ
chorus:MINTS、FREEZER


 今回はリズム隊以外のところですが、まずTpが「数原グループ」となっています。こういう表記なら、通常は数原晋さんを含むホーンセクションを指すと思うので、この書き方はどうなのでしょうと。下に名前が出てくるSaxとかTbの方も実際は数原グループとして演奏してるのかもしれませんね。

 一方もう一人のTpの荒木さんは、私は渡辺みさっちゃんのライブビデオでよく見ました。彼女の西武スタジアムのライブにはほとんど参加してたそうですし、サザンオールスターズのサポートでも知られ、桑田さんがメンバー紹介で「日本一のトランペッター」と紹介してたのも見たことあります。大柄でちょびひげのトランペッターというと記憶されてる方も多いかも。最近はどうされてるのだろうと思ったら、体調を崩されて地元に戻ってマイペースで活動されているという記事を見かけました。

 サックスでは村岡建さんのお名前がありますが、姿はあまり見なくとも音はよく聞いてます。「太陽にほえろ」「傷だらけの天使」「ルパン三世」「名探偵コナン」「横須賀ストーリー」から「とん平のヘイ・ユウ・ブルース」まで。多分調べれば相当出てくるのではないでしょうか。歌謡曲でのサックスプレイヤーとしては、この人と同じくこのアルバムに参加しているJake H.Concepcionさんが最強でしょう。

 このアルバムではA.saxがJakeさん、T.saxが谷口和典さん、村岡建さん、三森一郎さん、B.saxが砂原俊三となってますが、聞いてみるとこのアルバムでサックスソロがあるのは「思いがけない序章」のみ。そしてあのソロはソプラノではないかと思ったり。というとクレジットが無いことになるので、もしかしたら村岡建さんが吹いてるのでしょうか。Jakeさんがソプラノも吹くのかどうかは知らないのですが。

 トロンボーンではいろいろな人のお名前がありますが、調べてみたら井口秀夫さんというのはゴダイゴホーンズにいたそうです。ということは、「ビューティフルネーム」などの時にテレビで見かけてたかも。元々高橋達也と東京ユニオンにもいらしたそうですが、一昨年亡くなったとか。Jakeさんも一昨年亡くなってますし、ここに名前のある松原正樹さん、大谷和夫さん、羽田健太郎さん、菊池丈夫さんなど、超一流ミュージシャンだった方が既に亡くなってるのは残念です。アレンジ担当の渡辺茂樹さんもそうですし。

 ところで、このアルバムでホーンセクションが入ってるのは私が聞いた限り、気まぐれフィーリング、Blue Dancing、一枚の写真の3曲かと思います。そのBlue Dancingなどは、「パピプペパピプペ パパヤ」のあとの「パッ!」という一吹きが2回入ってるだけのような。これだけのメンバー揃えて凄く豪華というかなんというか。あ、「私はかもめ」はSaxも入ってるかな?


 あとは「Cl」とあるのでクラリネットも入ってるのでしょうが、そういう曲あったかなぁと思ったら、「私はかもめ」ですね。fluteは「思いがけない序章」で印象的ですが、あとは「愛のたずねびと」と「私はかもめ」にも入ってますでしょうか。当方木管楽器には極めて知識が乏しく…。

 harpは「心のハープが鳴り響く」なんて歌詞がある割りには「思いがけない序章」には入ってなくて、「シャイニング・スカイ」だけのような気が。

 stringsはどの曲に入ってるかと思ってあらためて聞いてみたら、全10曲のすべてに入ってました。もちろんどちらがどちらのグループかなんて私はわかりません。前にも話題にしたのですが、私は「多グループ」を「タ・グループ」だと思ってて、単に人数が多いのでこのようにざくっと書いてたのかと思ってました。が、「多」と書いて「おおの」と読むそうで人名です。多忠昭さんが主宰するストリングスグループのこと。「多」と書いて「おおの」と読むのは宮内庁楽部関係の名門のお家柄という話を某記事で見ました。(確証はありません)

 この記事を書くにあたりこの3日ほどヘビーローテでこのアルバムを聞いたのですが、何度聞いても飽きない素晴らしいアルバムです。飽きないと言うよりは聞けば聞くほど味わい深いというか。

 今回聞いてるうちに、一番楽しいと思ったのはなんといっても「Blue Dancing」。耳がちぎれそうなボリュームでヘッドフォンで聞いてると、リズムギターがチャンネルの左右に入ってるのに気づきました。リードギターも所々ツインになってますし、ギターだけで最低4本入ってますね。なんとゴージャスな。

 ということで、石川ひとみさんのアルバムでミュージシャンのクレジットがあるのはこのアルバムだけなのですが、多分他のアルバムも同様の顔ぶれなのでしょう。当時の日本のアイドルポップスの演奏がいかに高水準だったかがうかがえます。そういうアルバムが現在入手できないというのは悲しむべき事態です。なんとかして下さい>ポニーキャニオンさん!