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アイドル映画もいろいろで

2021年05月23日 | 映画
 なにしろ当方50代一般男性なので、「ケッ、いまさらアイドル映画なんて見られるか!」と思ってたのですが、何年か前にマッチと明菜ちゃんの「愛旅立ち」を見て、あのそこはかとない風情に感銘を受けたものであります。あれは純愛ロマンスではなく、抱腹絶倒オカルト映画なのですが、そのレビューはこちら

 そんな私のニーズに応えようと日本映画専門チャンネルで昨年暮れから「プレイバック!アイドル黄金時代~80年代アイドル映画Collection~」というのをやってました。松田聖子の「野菊の墓」とか、セイントフォーの「ザ・オーディション」は既にレビューしましたが、今回見たのは畠田理恵主演の「この胸のときめきを」、パンジーの三人が主演の「夏の秘密」の二本。

 「この胸のときめきを」は、1988年の作品でWikiによると「高校生たちが修学旅行先の京都で活躍する青春映画」というもの。どうせつまらないと思って、5分くらい辛抱したらやめようと思ってたのですが、ついつい最後まで見てしまいました。

 実際ストーリーはたいしたことないのですが、田中邦衛、室田日出男、本田博太郎、宍戸錠、宇崎竜童などの方々が出てて、「仕事選びなはれ」とは思ったのですが、何より畠田理恵が素晴らしく可愛くて最後まで見てしまいました。

 話がバカバカしいといえばそうですが、中高年となった今では「高校の修学旅行って楽しそう」と思いました。自分がいま高校生であれば「ケッ」とか思ったかもしれないですが、男は女子高生の事しか考えず、女の子はどうやって彼氏を作るかしか頭にないというのも平和の象徴で極めてよろしい。

 で、畠田理恵って名前は知ってたけどそんなにスターになった記憶はなく、今は武豊の奥さんだっけ?と思ったら、この人は将棋の羽生名人と結婚したのでした。

 そしてアイドル映画鑑賞の仕上げとして見たのが「夏の秘密」。1982年の公開でした。主演のパンジーという三人組をご記憶の方はどれくらいいるでしょうか。アイドルグループではなく、「たのきんトリオ」のように単独のアイドル三人組にそういう名前をつけてたので、今でいうユニットということになりましょうか。

 パンジーの三人組は北原佐和子、真鍋ちえみ、三井比佐子です。何も見ずにこの方々のフルネームを言える人は上級者でしょう。私はほとんどテレビで見た事はありません。

 そのあまりいけてない三人(失礼…)が主演で、タイトルが「夏の秘密」ですので想像するには「夏休みに沖縄に旅行に行った女子高生三人が、同じく旅行に来てた男子学生を好きになって誰が彼を射止めるかでもめる」てな内容だと思ってました。

 が、オープニングのシーンは、花札が散らばってる座敷で全身入れ墨のヤクザが血まみれで倒れているというもの。「おや?」と思ったのは、「愛旅立ち」の序盤以上の衝撃でした。

 なんの事前情報もなく見始めたのですが、あらためてあらすじを見ると「二人の女子高生が、突然自殺した級友の謎をさぐるうちに、教師殺人事件を解決する」というものでした。そして「東京オリンピックが華やかに開催されていた時、逃亡中のヤクザ・北林佐吉が真山刑事に射殺され、北林の妻は間もなく女の子を産み病院から姿を消した。」というストーリーが絡むわけです。

 この真山刑事を演じるのが若山富三郎先生で、かなりのアウトローで武闘派。他の出演者も、松尾嘉代、橋爪功、阿藤海、岡本富士太、丘みつ子、宮内洋、ビートたけしなどで、およそアイドル映画の雰囲気は無し。前述のヤクザ北林佐吉はもちろん阿藤海です。

 ストーリー上では、その姿を消した女の行方を追うことになるわけですが、当然風俗関係が出てくるわけで、若山先生は「ト〇コ嬢」というセリフを連発し、パンジーのファンの男子中学生がこれを見に行った際には刺激が強かったことでしょう。

 主演のパンジーの三人の演技はというと、「ふ~む」としか言えず(この辺マイルド)、救いはというと舞台が高校の水泳部なので、水着女子がやたらと出てくることだけでした。こちらは最後まで見るのは苦痛でありましたが、若山富三郎先生に免じてということで。

 それにしても、アイドル映画は本当に奥が深いです。大人になった今では、制作側の苦労や苦悩ばかりに思いを巡らせてしまうのでいけませんね。アイドルには夢を見せて欲しいものです。(って、どんな結論?)

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