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大森信和さんの使用ギターがわかりました>REPEAT & FADE

2022年08月26日 | 甲斐バンド・甲斐よしひろ

 

 「REPEAT & FADE」は甲斐バンド解散の際のラストアルバムで、1986年3月の発売。解散の件がスポーツ新聞にすっぱ抜かれ、正式発表した直後に発売されたアルバムです。当時も勘のいい人ならこのタイトルを聞いて何かを感じていたのかもしれませんが、私はまったくわからず…でした。

 このアルバムは、当時全盛を極めたアナログの12インチシングルでリリースされたもので、メンバー4人が1枚ずつ担当した4枚組という奇抜なもの。その1枚目の担当がリードギターの大森信和さんでした。

 そして、驚くべきはこれがなんと全部ギターインスト。なのでアーティストを知らずにこの曲を聞くと「え、これ甲斐バンド?」と思う事でしょう。その収録曲は以下の通り。
1.25時の追跡
2.エコーズ・オブ・ラヴ
3.JOU JOU KA(ジョジョカ)
4.ロマン・ホリデー 
 全作曲:大森信和、全編曲:久石譲

 すべて大森さんによる曲ですが、アレンジはジブリ作品で注目を浴び始めたばかりのクインシー・ジョーこと久石譲さん。私は当時「変わった名前だなあ。」と思ってた程度ですが、のちの大ブレイクで「あ、あの人が!」と驚きました。

 私はこのアルバムでは大森さんはすべてギブソンのES-335で弾いてると思ったのですが、最近入手した雑誌のインタビュー記事でその全貌がわかりました。折角なのでおすそ分けしましょう。記事によると使用ギターは以下の通りです。

1.25時の追跡:ギブソン ES-335
2.エコーズ・オブ・ラヴ :ギブソン レスポールカスタム(赤)
3.JOU JOU KA(ジョジョカ):ギブソン レスポールカスタム(赤じゃない方)
4.ロマン・ホリデー :マーチン D-45

 さすがギターメインのインスト曲ばかりなので、1曲ごとに違うのですね。「25時の追跡」のES-335は本日の画像の左にある赤いギターです。BIG GIGのオープニングで「ブライトンロック」を弾いてた印象が強いですが、武道館のラストライブでの「ナイトウェイブ」でもいい音してました。当時のメインギターでしたね。

 そして「エコーズ・オブ・ラヴ」は、レスポールカスタムですが赤いサンバーストの方で、本日の画像にもあります。当時のステージではサブというか曲によってはこっちを使ってたのですね。聞いてみると、確かに「25時の追跡」はちょっとねちょっとしたウエットな感じもあるのが、こちらはカラッとした感じの音です。言われてみれば、ということで。

 そして「JOU JOU KA(ジョジョカ)」は、レスポールでも以前から持ってた方だそうで、おそらくタバコサンバーストのものだと思われます。2曲目との音の違いはよくわかりませんが、ちょっと枯れた感じなのでしょうか。

 

 最後の「ロマン・ホリデー」はアコギの曲で、本来はギブソンのアコギが好きなのが、リードを弾く時にはやっぱりマーチンがいいとの事です。

 このアルバムではギターだけの音ではなく、エコーというかディレイというかその辺の音作りも印象的ですね。こうなるとアンプは何か、エフェクターをどうしたのかというのも気になるところですが、もうご本人には聞けないのが残念。

 ということで、甲斐バンドのステージ写真やレコードの歌詞カードがお手元にある方は、それらのギターを眺めながらこのアルバムを聞いてみるとまた違った味わいがあるかもしれません。テレキャスとかターナーギターとかストラトとかオベイションはここでは使ってなかったんですね。ふ~む。


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