四万十太郎とは2007年のTBSドラマ「歌姫」の登場人物で「しまんとたろう」と読みます。ドラマでは長瀬智也が演じました。そしてこれは本名ではなく、終戦の日に四万十川に流れ着いたところを救助され、以前の記憶を失っていたため「四万十太郎」と名付けられたもの。
そもそもこの「歌姫」という物語は、サタケミキオ(宅間孝行)による戯曲で本人主宰の劇団「東京セレソンデラックス」で2004年に初演、その後に再演もされたもの。その評判によりドラマになったのでしょうか。
そして、先日「甲斐バンド40周年 嵐の季節」という本を読んでいて「ハッ!」としました。なぜかというと、過去に「志摩太郎」と呼ばれた人物がいたことが記されていたため。
それは1980年12月のこと。同年11月末に福岡県志摩町の海岸で夜にひとりの青年がずぶ濡れのまま歩いていたところを発見され、ポケットに3000円だけ持っていて自分の名前も何も覚えていなかったと。地元の警察が「志摩太郎」と名付け、その後病院に保護されました。
その約1か月後、同室にいた患者のラジオから流れて来た甲斐バンドの「翼あるもの」を聞いた彼は頭痛を訴え、顔を紅潮させ、身震いしてうずくまったのち、しばらくして立ち上がり「思い出した。俺は〇〇だ。」と言ったというもの。
彼は東京の大学生で、無事に両親との再会を果たしたものの、なぜ福岡をさまよっていたのかも記憶をなくした経緯も不明。この件は毎日新聞社会面に記事が掲載されて世間の知ることとなりましたが、暮れが押し詰まっていたためか大きな話題にはならず、バンドからの公式コメントもなかったとか。
「四万十太郎」と「志摩太郎」というのは文字で見るとわからなかったのですが、発音してみると「しまんとたろう」と「しまたろう」なので、凄く似てますね。そしてどちらも記憶喪失で発見された男性ということで、この二つは関連性があるのでしょうか。その辺、宅間孝行は何かコメントしているのかどうか。どなたかご存じないでしょうか。気になりますね。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます