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2011年 今年読んだ本

2011年12月30日 | ブックレビュー

 今年は量でいうとがっくり落ちました。もちろん大震災があって、自分は被害がなかったものの落ち着かなくてゆっくり本読んでる状況でなかったということもあります。ま、結局は自分が屁タレなだけなんですけど。


 ということで、読んだ本は以下の通り。


◇竜馬がゆく(八) 司馬遼太郎
◇歳月(上・下) 司馬遼太郎
◇酔って候 司馬遼太郎
◇ジバク 山田宗樹
◇生麦事件(上・下) 吉村昭
◇五郎治殿御始末 浅田次郎
◇牢屋でやせるダイエット 中島らも
◇無理 奥田英朗
◇地下鉄に乗って 浅田次郎
◇夜明けの雷鳴 吉村昭
◇新選組血風録 司馬遼太郎
◇警視庁草紙(上) 山田風太郎
◇西郷隆盛 池波正太郎
◇ウルトラマンになった男 古谷敏
◇桜田門外ノ変(上・下) 吉村昭
◇天狗争乱 吉村昭
◇ロバに耳打ち 中島らも
◇八日目の蝉 角田光代
◇偽善エネルギー 武田邦彦
◇彰義隊 吉村昭
◇長英逃亡(上・下) 吉村昭
◇神の火(上・下) 高村薫
◇幕末 司馬遼太郎
◇幕末動乱の男たち(上・下) 海音寺潮五郎
◇はじめての支那論 小林よしのり・有本香
◇トラブルなう 久田将義
◇江戸開城 海音寺潮五郎
◇島抜け 吉村昭
◇間宮林蔵 吉村昭
◇佐渡流人行 松本清張
◇海の祭礼 吉村昭
◇下町ロケット 池井戸潤
◇アメリカ彦蔵 吉村昭
◇人斬り半次郎・幕末編 池波正太郎
◇人斬り半次郎・賊将編 池波正太郎
◇その日の天使 中島らも
◇漂流 吉村昭
◇逃亡 吉村昭
◇ラッシュライフ 伊坂幸太郎
◇ショーケン 萩原健一
◇大黒屋光太夫(上・下) 吉村昭
◇奥右筆秘帳・侵蝕 上田秀人
◇坂の上の雲(一) 司馬遼太郎



 新年は「竜馬がゆく」で明けましたが、新年早々竜馬暗殺だったのでそれがよくなかったかも。続いて読んだ「歳月」は江藤新平の生涯なので本としては面白いのですが、あの人自体が好きになれず末路も悲惨なので新年にはあんまりふさわしくないと。


 今年一番読んだのは吉村昭先生の作品ですが、逃避行物として「桜田門外ノ変」「彰義隊」「長英逃亡」「島抜け」、漂流物が「漂流」「海の祭礼」「アメリカ彦蔵」「大黒屋光太夫」など。面白いのですが、吉村先生のは描写が細かいので現地の様子が生々しくて結構気分が滅入ります。そんな中「おおっ!」と思ったのが「間宮林蔵」。間宮海峡を発見した人というのが一般の認識でしょうが、当時あの辺に行くのは寒くて命がけですから前半はかなり厳しい探検の話です。一歩間違えれば凍死ですからかなりハラハラします。で、その健脚を買われて人生の後半は幕府の隠密として過ごしたという波乱ぶり。今年読んだ中ではこれがNo.1です。文庫で簡単に入手できますからお奨めです。あとは「大黒屋光太夫」も案外面白かったです。これはドラマにでもしてもらえば結構楽しめるのではないかと思いますが。ロシアの女帝が登場するあたりは絵になりそうだし。


 幕末物では池波正太郎氏の作品をいくつか読んだのですが、結構あっさりしてて読みやすいです。文体も入り込みやすいですし。中村半次郎という人はこれまで好きじゃなかったのですが、この幕末編を読んでちょっと興味が湧きました。司馬先生の「翔ぶが如く」を読む前にこっちを読んでおくとわかりやすいかも。西南戦争についてもこれくらい端折って書いたほうが理解しやすい感じもします。


 あとは久しぶりに読んだ「奥右筆秘帳」がやっぱり面白くて第四弾も買ってきました。が、第五弾までで止まってるんですね。もしや完結した??? 最後は年末ぎりぎりで「坂の上の雲」を開始したので来年はこれで明けることになります。この話は新年にぴったりかも。


 さて来年の目標としては60冊くらいを目指しましょうか。何を読むかというと、司馬先生の幕末ものは「十一番目の志士」「胡蝶の夢」くらいしか残ってなくて、吉村先生のはまだいくつか残ってるので、「坂の上の雲」のあとはそちらに取り掛かりたいと。(「十一番目の志士」はあんまり気が進みませんけど。)


 他には浅田次郎氏の作品が結構気に入ったので来年はちょっと集中してみようかと。あとは松本清張先生も結構時代小説がいいので、そっちも集めたかったり。歴史物ではいい加減幕末~維新から先へ進まないので、年内には明治~大正にも進みたいです。その後は昭和~大東亜戦争に行くと思うので。


 なお、今年の大きな変化としては文庫本を読むときには老眼鏡を携帯せねばやばいケースが多くなったということですね。明るいところなら問題ないのですが、ちょっと暗いと全然見えません。古い文庫を中古で買うと字が小さくて全然ダメだったりもします。


 ということで、さっそく「坂の上の雲」の二巻に取り掛かります。