半農半X?土のある農的生活を求めて

「生きることは生活すること」をモットーに都会から田舎へ移り住み、農村の魅力を満喫しながら、日々、人生を楽しく耕しています

房総で、久々の移住者交流

2023年04月05日 | 朝取り野菜ボックスのお手紙

今週の朝採り野菜ボックスのお手紙です

 4月に入り桜も散りましたね。過去100年でほとんどの観測カ所で、3月の平均気温が最も高く、桜の開花も史上最速の所も多かったそうです。それでも昨日会ったスイカ農家さんは「朝は5℃ぐらいだったので急いでハウスの裾を閉めたよ。朝晩はまだまだ寒いよ」と言っていました。

今は夏野菜をハウスで育苗している時期ですが、暖かい日は閉めきっていると高温になってしまうし、朝晩はきちんと閉めないと寒さでダメージが出てしまうので、管理に気が抜けない時期なんですよね。

 さて、家族が沖縄に旅行に行っている間、私は房総一人旅に行ってきました。まず初めて訪れた鋸山は観光地かと思ったら、実は「725年に聖武天皇が建てた関東最古の勅願所」ということで、もの凄く歴史ある名所でびっくりしました。

「なんで頭が無い仏像が置いてあるのかな~」と言いながら歩いている家族連れに何組かすれ違いましたが、ちゃんと入り口に「明治の廃仏毀釈」と書いてあるんですね。

ゆっくり掲示物やパンフットを読みながら回ると、平家から追われて逃げ来た源頼朝が植えたと言われるソテツがあったり、インドのブッダガヤの菩提樹の分木が植えられていたり、弘法大師の掘った石像が密かに祀られたりと、まあ、本当に凄い名所が山盛りで、「国宝級じゃない?」と思うほど、非常に感銘を受けました。

 また、昨年自然薯掘りに来た房総移住者のご自宅にも回りました。私がこの道に入った頃は東京に住んでいまして、良く週末は農村に出かけて移住者や就農者のところを尋ね歩いていました。成田に根付いてからは出かけなくなったのですが、久々に移住者グループの輪に入ったら、面白い人が沢山いて無茶苦茶刺激を受けました。

 まず、南房総市のホタルが飛び交い天の川が見えるという山奥に7年前に移住した女性は、廃屋のような古民家をコツコツ修理しながら、ソロキャンプが出来る農家民宿をやろうとしているそうで、そんな話を聞いているところに、ご近所の移住者がジビエを持って現われたり。

「世界一やさしい海釣り入門」、定期雑誌「Enjoy Outdoor」の著者で多彩な技を持つ西野さんという方が主催の丸太テーブル作りのワークショップでは、「山を買ったのでハーブ園を作ろうと考えている」とか「飲食店をやっているが千葉にキャンプ場を作ろうと思っている」といったように、これから色々開拓していこうと夢に燃えている人が集っていたり。「あぁ、そうそう、移住者達って1人1人が生きるために田畑をしながら技を磨き、みな繋がり助け合いながら生活や暮らしを楽しんでいるんだったよな~」と懐かしく、また刺激を受けました。

 日本では学校に行って就職するという生き方が当たり前と思われています。ところが、移住者達の多くは学校の勉強や会社の肩書きは全く関係無く、大工仕事や野菜作り、ヨガなど自分の持っている技とコミュニケーション力で力を合わせて生きています。農村に根付いて生きてきた農家とはまた違った生き方ですが、みんな自然に囲まれた環境で自分の良い面を出しながら協力しながら生きているので、人間本来の暮らし方をしているよな~と思います。

野菜やお米作り、釣りや狩猟を行って自給をし、家の修繕も自分で行う。そういった手に技・職をもっている方が今の時代は○○大学卒という肩書きよりよっぽど役に立つし、人生力強く生きて行けるよな~と。人は自分の経験を通した生き方しかわからないものですから、移住者とふれあった事が無い方は、是非、あちこち出かけてみると面白いですよ。まあ、私も東京から成田に戻ってきたUターン移住者なのかな?

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房総一人旅② 移住者ネットワーク

2023年04月03日 | 農的体験・生活

2日目、旅館での朝ご飯も相変わらず美味しく、帰りになんと色紙をプレゼントしてくれました

ご主人が筆を少しやっていたそうで、チェックインの時に好きな字を書いて、と言われたのですが、こういったものになって出てきたわけです。

こんな旅館、なかなかないですよね~。さすが口コミ4.7という高得点の旅館でした

さて、2日目は昨年の自然薯掘りで出会ったもう1人の女性の移住者のところへ。2016年に移住したそうですが、それまではアラブの方でペルシャ用品の販売に携わっていたそう。その後、東京に呼ばれて働いたけど、東京生活が合わずアトピーとかにもなったそうで、それで移住して、今は可愛いワンちゃんと猫ちゃんと暮らしています。昨年はヤギちゃんが亡くなっちゃったそうですが、プチムツゴロウ王国みたいな感じでしたね~。

家の周りを案内してもらったのですが、例えばこの辺りは天水の田んぼなので、「雨水が溜まる6月にならないと田植えは出来ないんですよ」とのこと。「お~、昔は6月と言われていたけど、未だにそういった地区があるんだ」と私も興味津々。

また、「ここは毎年2ヶ月ぐらいホタルが飛び交うんですよ。天の川も本当に凄くてよいところですよ~」と、移住の醍醐味を語ってくれました。

ただ、古民家の寒さは私もよく知っていて、お伺いした母屋も廃屋のようになっていたのを毎年コツコツ修繕しながら暮らしているそうで、まだまだ手つかずのところも多いよう。

移住者仲間の大工さんに、崩れかけていた柱を取り替えてもらうために、今ではお目にかかれない立派な柱をジャッキアップしてつけてもらったり、台所を作ってもらったり、と改修は進んでいるようで、今年は補助金をもらって改築して秋には一人キャンプや農家民宿が出来るように準備をしているそう。

ただ「家では着込むのが当たり前で、ちょっと他所に出かけると断熱が効いていて暖かいので脱がなくてはいけなくて、その脱着が大変ですよね~」といった感じで、ほんと、冬は外気温と同じで寒そうでした。ただ、その分、自然と一体ですし、修繕していく楽しみもあるのが古い家で暮らす特徴ですよね。

そんな所に突然尋ねてきた同じ移住者がジビエの差し入れ。冷凍庫はパンパンでした

田んぼがあって畑があって、ジビエや鶏を飼って、釣りが出来たら、あるいはそういった仲間がいれば、食い物には困らないのが移住者の良い暮らしですよね

 

午後は昨日尋ねた釣りの先生が「丸太テーブル作りのワークショップやるから来ますか?」とお誘い頂いたので、途中から参加させて頂きました。

集まった人達も様々で、キャンプ場をやろうとしているとか丸太小屋を作ろうとしている方など面白そうな方々ばかり。BSのTV東京の取材も来ていました。

私はチェーンソーを使った事が無いのですが、その手さばきや精度が明らかに「これ、神業でしょ?」というのがわかるほど。例えば丸太を半分に割る技ですが、こんなの絶対ずれるはず。それがきれいにまっぷたつで、カンナ掛けみたいなのもチェーンソーで出来ちゃうんです

見学者のみなさんも「やり方はわかるけど、あのレベルではとても出来ない」と言っていました

終了間際まで見学させて頂いたのですが、昨日のリベンジのイカ釣りタイムが迫ってきたので、途中で退席させて頂き、釣りへ。ところが近場の釣具店が2つとも「今日はお休みなんです」とのこと

エギが無いから釣りが出来ない、という状態だったのですが、心残りもあり、持ってきたメバル用のワーム付きのしかけでちょこっとやりましたが、やっぱり釣れず。今回の旅の本命の1つの釣りは惨敗でした

まあ、それでも久々に移住者ネットワークの中に入り、刺激を受けました。私この道に入った頃、良く移住者がいるところに通っていましたが、みんな繋がってコミュニティーが出来ているんですよね。

そういった中で自分の技を磨いてみんなで支え合い、楽しみ合い、生きていっている。10年以上前のことですが、あの頃の記憶がよみがえってきました。そして今はあの頃よりもっと多くの人々が繋がっているんだろうな~、いいな~、という思いも。

私も近い将来、ちょっとした農村に家を構えてそういった暮らしをしたいな~、と密かに思っていたのですが、少しその気持ちが強くなりました

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房総一人旅① 鋸山のすごさ!

2023年04月02日 | 農的体験・生活

奥様のお友達が沖縄のリゾートホテルで働いていて、春までいるとのことで、子供を連れて5日ほどの旅行に旅立ちました。私はというと仕事があるのと、飛行機にあんまり乗りたくない、ということで、お留守番。

代わりに、去年、自然薯掘りで知り合った房総移住者に会いたかったので、房総1人旅をしよう、ということで、子供が生まれた後で初になるかな?。1泊2日で行ってきました

 

まず、観光地で有名な鋸山に行ってみよう、ということで、初めていったのですが、これがびっくり、本当に凄かった

「聖武天皇によって726年に開かれた関東最古の勅願所」ということで、由緒正しく、帝より国号を冠する「日本寺」というところで、観光地というよりお寺さんだったのです。

まず、ロープウェイで頂上に行くと、頂上駅には小さな展示場が。

昔の石切道具や作業の様子が垣間見れる展示で、ちょうど眼下に見える金谷港まで石を運んで輸送していたわけですが、「人力で切り落とし船場まで運んだのか」と昔の人の苦労と根性を垣間見ました。

東京湾を挟んで昔は伊豆とやりとりがあったらしく、最初は砂岩というか、くずれやすい石だったようで、鋸山から石が運び出されるだけでなく、伊豆から石が運ばれてきて、というのもあったようです。その後、技術が上がって下の方の硬い石もとれるようになったことで、早稲田大学、靖国神社などにも使われているとのことで、いきなり「へ~」がてんこ盛りでした。

さて、入り口で入場料(拝観料)を払ってパンフレットをもらい、中に入ると、まず最初にある分かれ道が階段を上った先にある「十州一覧台」。いきなり急な階段を昇ると、確かに関東8州どころか駿府の方まで見渡せる10州がみれる高台で、ここには弘法大師(空海)など多くの偉人が来ていたようです。

そこで「世界救世教記念碑」というのがあって、「なんじゃらほい?」と思ったら、岡田茂吉の宗教でした。世界救世主教というと、怪しい団体に聞こえますが、有機農業会では少し有名で、昔、TVCMで「MOA美術館」というのがあったと思いますが、その母団体。「自然農法」を推進したということで、無農薬で野菜を作っている人達からすると、知っている宗教です。

階段を降りて経っていた入り口の看板を見ると、なるほど、そういう関係かとわかりました。岡田茂吉が十州一覧台でご来光を受けた時に「神勅」を受けて、宗教を開いた、という縁があったそうなのです。

「関東最古の勅願所」と銘打つだけでなく、実際に、切り立った岩山のてっぺんは、修行僧にも自然の威厳を感じられる場所だったのでしょう。実際、弘法大師が100日間護摩を焚いた、といったり、多くの僧が主業をした場所なわけです。そこで、神勅を受けて宗教を始めた岡田茂吉が、その後、廃れていった日本寺の再構築のために、多大な寄付や寄与をしたということで、岡田茂吉の力添えで崩れ果てた道が修復された、という事が書いてありました。

いきなりそういったうんちくと急峻な階段に出会って、「なかなか手強いぞ」と思いながら先に進むぞ、観光スポットになっている100尺観音や地獄のぞきなどありました。特に地獄のぞきは無茶苦茶行列が出来ていて、20分待ったけど1/3ぐらいしか行列が進まず、しかもその少し離れたところも似たようなところがったので、列を外れて次に行きました。

観光スポットとして「地獄のぞき」は良いのでしょうが、どうやらそういった場所ではないぞ、ということで、次の大仏広場へ。

日本寺の大仏は日本一だそうで、鎌倉の大仏が13mちょっと、奈良の東大寺の大仏が18mちょっとに対し、ここは31mちょっとと大きいのです。さらにアンコールワットみたいに石をくり抜いたような形で、むっちゃ荘厳で迫力があり、まさに「霊験あらたか」。

ここまででも既に足がカクカクしてきたので、小休憩ということで、広場の売店で「当店のみ販売」と書いてあったら紫芋のきんつばと、お願い地蔵尊に奉納する小さなお地蔵さんを購入。

きんつばは超大当たりでめっちゃ美味しかったです

また、お願い地蔵さんに名前を書いて奉納して、世のため人のために貢献できるよう、健康で元気に暮らせていけるようお願いしました。ほんと、ここまでで、今まで行ったことがある神社仏閣でナンバー1という状態な雰囲気に。

日本一の大仏様も過去に見た大仏様より全然違う力を感じたわけですが、実はインド政府からブッダガヤの菩提樹の分木が贈られて植えられているなど、そこかしこに「これって、凄いんじゃない」というのがあるわけです。

例えば、この大仏広場ぐらいまで人気が多いのですが、そこを過ぎるともう人がほとんど歩いていない。観光地としてはこの大仏ぐらいで足腰がカクカクしてくるので「帰ろうか」となるのでしょう

逆に大人1人旅だとゆっくり回れる時、人気も無くなってきてじっくり回れます。その道中、例えば弘法大師が掘った石像の大黒天がこっそり祀られていて、誰1人いないわけですが、「ここって凄いんじゃない?」と思ったり。

あるいは、平家に追われた源頼朝が植えたとされるソテツがあったり。ここの大仏さんは戦傷を癒やすことで有名だそうで、頼朝が武運を祈願したそうで、鎌倉幕府を開いた後に、すぐに全山修工をしたそうです。頼朝と房総は縁がある、となんとなく話を聞いたことがありましたが、ほんと、そうなんだ~、と実感出来る場所でした

ちなみに、シカかイノシシの足跡らしきものがあり、たまたま通りかかった管理の方に話を聞いたら「ここは夜になるとシカもイノシシも出てくるんですよ~」と言っていました。すんごい石の山なのですが、林もあって、やっぱり獣が住んでいるんですね~。

また、通天窟というところは、石壁を掘った祠のようなところで、道元禅師などが祀られているのですが、もういかにも、という感じでとても写真を撮ろうという気が起きない、ちょっと怖いほどのところ。また、その横に文字がくっきり読める石碑があって、読んでみると房総に花栽培を広めた嘉永に埼玉で生まれた内田太郎吉扇の歴史が書いてありました。江戸時代は花問屋みたいなのは4カ所ぐらいしかなくて、千葉なんて全く無かったのを、内田太郎という人が花栽培の技術を惜しげも無くあちこちに伝承して、生きている打ちから観音様と呼ばれているような徳人が、千葉にもその技術を広めた。水仙が始めだったらしいのですが、千葉の花栽培の元祖、という方だったそうです。

ただでさえ見ているだけで「凄そうな石碑」と思うのですが、まあ、子供連れの観光目的では、こんなのをわざわざ読む人はいないですよね~。これも大人1人旅の醍醐味です


その辺にある石碑1つ1つも年代物で凄いのですが、あちこちに頭を破壊された無数の石像もありました。行き交う家族連れが「なんで頭無いんだろうね?そういったのをわざと展示しているのかな~」という声が何度も聞こえてきましたが、大人1人旅の私としては「おいおい、入り口の看板読んでいないのね」という感じ

入り口の看板に、苦難の歴史がずっと書いてあるのですが、明治の廃仏毀釈でボコボコにやられてしまった名残なのですね。その後、昭和に入って復興が始まったと思ったら、今度は太平洋戦争中に入り要塞化された悲劇の歴史があったり、深い歴史が学べるお寺さんなんです。

と、まあ、子供と行く観光地ではなく、歴史を学ぶ名所で、山全体が国宝級じゃない?という思うほどでした。年に1回は通っても良いな~というほどの感銘を受けた次第です

ここまで凄いと思った神社仏閣は初めて。まあ、そういった歳になったのでしょうね

 

さて、お昼は教えてもらった「ばんや」というところでお食事。そして去年知り合った房総移住の釣りの先生の所にお邪魔し、少し教えをいただいて、金谷港でイカ釣り初チャレンジ

というのも、「今の時期、夕方にコウイカが釣れるらしいからエギ持ってきたら」とアドバイスを頂いていたのです。エギなんて使った事が無いのですが、「これはチャンス」と、前日に半日かけて道具を揃えたり、本を読んだり動画を見たり準備をしてきました。実は旅行準備と言いながら、前日は半分、釣りの準備で大変だったのです

エギも1つ1000円ぐらいしたのを最初買おうと思ったのですが、ちょうど型落ちのが安く売っていたので、急遽そちらに切り替えて2つ持参しました。

そして、「この堤防の左側が釣れるよ。砂地だからずる引きで釣れるよ」と細かなアドバイスを頂いたのですが、なんと、堤防の一番左端でやったらいきなり根がかり、2つめは釣り竿のガイドに引っかかって、と、2つのエギが30分経たず飛んでいってしまったのです

釣りの先生も「あぁ、一番左は根がかるの伝えなかったね」と言ってくれましたが、いえいえ、あくまで私の技術と準備不足。反省でした

そして、釣りも散々だったので1時間ぐらいで退散して旅館へ。「残り1部屋」という人気旅館をなんとか予約したら、なんと私1人のみだって

貸し切り状態だったの恐縮でしたが、お風呂も良く、若夫婦の女将さんと旦那さんも素敵で、料理が抜群。特にこの富津地区は「はかりめ穴子」というブランド穴子があって、急遽、用意してくれて美味しく食べさせてもらいました

初めて旅館で1人でご馳走を堪能したのですが、お腹いっぱいで苦しくなるほどでした

そんなこんなで、1日目にして無茶苦茶ハードで濃密な旅となりました。・・・つづく。

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Dear にっぽん「あなたを想い、選ぶのは」

2023年04月01日 | 自分の時間

NHKの面白い番組をたまたま見つけました。「Dear にっぽん」という番組で、「選」と書いてあったので、過去にやった番組の中で人気回の再放送だったのでしょう。

今回は「あなたを想い、選ぶのは~愛知・心の寄り添う古本屋」というものでした。

 

愛知県春日井市に「古本屋かえりみち」というお店があります。

特徴は、ネットで募った人からの依頼に対し、「これだ」という本を店主が選んで発送すること。

依頼をする人は、自分の悩み、考え、今回の本の目的、好きな物、などなど沢山の情報を添えて依頼をします。

店主はそのメールを見て、その人の事を想像し、その人の思いを想像し、押しつけにならないよう、その人に適するであろう「本を選ぶ」事を仕事にしているわけです。

これって、本当に凄い事だと思います

 

TVでは、友人関係で悩んでいる9歳、難病で先が見えなくなった娘の事を持った母親などが出てきました。

9歳にとっては、9歳の人生に大きな影響、場合によっては心に良くも悪くも跡が残るであろう本になるかもしれません。それは「大人」に対して、場合によっては「世界」に対して、偏見を生む出来事かもしれません。

難病で行き詰まっている母親からすれば、その本が苦しみになるかもしれません。

 

悩みをもった人に対して届ける本は、良い方向にも悪い方向にも影響を与える率が高いはずです。

 

そういうことを、悩んで考えて、自分の知っている本の中で選ぶ。凄い仕事だと思います。責任、プレッシャーも普通ならとてもとても出来ない。

でも、店主は子供の頃、親が転勤族で自分の居場所が無い、人と仲良くしたいと思ってそれを演じても自分の理想と違う自分を演じることで過呼吸になったり。凄く悩んでいたそうです。

そんな店主を救ったのが本でした。

本によって生きて行けた。

そういう人が、「本を選ぶ」という仕事を創って始めているわけです。

 

人に歴史有り。自分の悩みを糧にして他の方の支えとなろうとする。ほんと、人生って、色々ですが、尊いですよね。

こういった人の存在が沢山あって、そういった人達の存在を知る事が、生きる勇気に繋がると想います。私の中にまたストックが1つ増えました。

そして、そんな在野の賢人をひろいだして番組にするNHK。だから私は民放よりNHKでたまに出会う良質な番組が好きなのです。

 

最後に、ちらりと出てきた映像で、本屋の入り口にあった言葉が印象的でした。

「だれもが”ひとりに”かえれる場所」

深いな~。

 

「Dear にっぽん」という番組です。なんと今日の深夜(日曜日の0:25)っから一気見スペシャルがあるのを見つけてしまいました

早速、録画予約しました

4月9日(日)からまた新シリーズが始まるそうです。楽しみ

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