半農半X?土のある農的生活を求めて

「生きることは生活すること」をモットーに都会から田舎へ移り住み、農村の魅力を満喫しながら、日々、人生を楽しく耕しています

勉強も仕事もほどほどに

2024年02月28日 | 朝取り野菜ボックスのお手紙

今週の「朝採り野菜ボックス」のお手紙です。

 先週、息子の受験が終わり、この1週間は久々に遊び呆けておりました。昔の会社の後輩が海外出張ついでに成田に寄ってくれたので一緒に飲んだくれ、翌日は息子につきあい十数年ぶりのカラオケへ。Queenのライブを映画館で見たりprimeビデオを観たり。ずっとこもって勉強につきあっていたので、いざ外に視線を向けてみると色々な娯楽が手を変え品を変え提供されています。ただ、1週間もダラダラ時間を楽しむともういいかな、と思います。一方で、今の若い人達はネットとゲームが生活の中心になっている人が多いわけですが、大人でもそういった人達が多くなりました。私の世代かそれより上の世代は「仕事をバリバリやって、たまにドカっと遊ぶ」というスタイルだったと思いますが、今は日常的に仕事と遊びをほどよくやる、というスタイルが一般的になった気がします。そんな風潮に宮藤官九郎がぶつけたのが「不適切にもほどがある」という昭和男が令和時代にタイムスリップしたというドラマで、なかなか面白いそうです。今のような時代で多少理不尽でも何かを頑張ってやり遂げたという経験は貴重かもしれません。そういう意味で、受験勉強は今の子供達にとっては大きく見れば意味がある時間かもしれませんね。ただ、どれだけやるかはやっぱりその子次第なんでしょうね。

 うちの長男は中3夏休み明けから一気に集中して5教科で100点上げるまで頑張ったので、その反動で高校に入ってから全く勉強をせずテストも30点台が多いです。「そろそろ勉強しなきゃ」と去年の夏から言い始めていますが、未だにゲームとスマホ三昧です。本人の性格もありますが、中3の秋に勉強をやり過ぎたというのも重なって腰が重いのでしょう。一方、先週受験が終わった中3次男はロングスリーパーなので22時には寝るために、学校から帰ってきて出来る勉強時間は3時間ぐらいでした。長男のような無理はしなかったので、高校に入ってからの反動は少ないだろうな~と思います。私も東京の会社で平均15~16時間は働いていたので、その反動もあり今のような農村仕事をしているわけですが、勉強も仕事もやり過ぎはその後の人生に反動が出ない程度が良いかもしれませんね。

 そういう意味で昔の暮らし、農村の暮らしは全てが「ほどほど」です。もちろんやろうと思えばやり過ぎるまで出来てしまうのですが、基本的に盆暮れ正月を除いたら毎日仕事が出来る程度の体の動かし方をします。目標では無く作物の生育や天候に合わせて仕事を決めるわけで、人間の気持ちでどうにもならないことがあります。また、毎年同じような作付けをするので、仕事のパターンも大きくは変わりません。そのため毎年経験が積み上がっていきます。生計を立てる事が勉強して大企業に入る事とほぼ同一だった時代のさらに前は、生きる事は暮らす事そのもの、つまり衣食住を賄うための仕事=生業だったわけです。昔は例えば次男や三男は邪魔者扱いでしたし東北では冬は出稼ぎに行かなくては生きて行けないという時代でしたが、今は農村でそこまで厳しいところは無くほどほどの生活なら出来る時代になったと思います。

 最近、友人がシェアしてくれた本の内容が面白かったです。こんな話です。【メキシコの漁師が1日に2~3時間しか働かず、太陽の下でワインを飲んだり友達と楽器を演奏しして過ごしている。それを見て愕然としたアメリカ人のビジネスマンは、漁師に勝手なアドバイスをする。 「もっとたくさん働きなさい、そうすれば利益で大きな漁船をたくさん買って他人を雇って漁をさせ、何百万ドルも稼いでさっさと引退することができる。そうしたら太陽の下でワインを飲んだり、友達と楽器を演奏したりできるじゃないか」】

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