半農半X?土のある農的生活を求めて

「生きることは生活すること」をモットーに都会から田舎へ移り住み、農村の魅力を満喫しながら、日々、人生を楽しく耕しています

自然農園レインボーファミリーさん

2011年03月05日 | 農的体験・生活
土曜日、念願のレインボーファミリーさんのところにお邪魔してきました

自然農園レインボーファミリーさんの農園主の笠原さんのことは、以前「農家のこせがれネットワーク」を通じて知りました。HPを見ると鶏300羽、有機農法で野菜を60種類ほど流山で栽培をされている、ということでまさに、私の理想の状態を実現されている方
とはいえ、ご縁も無いままなんとなく頭の片隅にあった状態でした。。。

月日は流れた昨年、「農の雇用事業」という新規就農者支援の補助金事業のかかわりで、レインボーファミリーさんに夫婦で研修に行っている人の存在を知り、「あ~、あのレインボーファミリーさんが研修を受け入れているんだ~」と思い出し、「一度、お邪魔してみたいな~」という気持ちがムクムクと大きくなっていたのでした。

そして、今年、思い切って打診をしてお邪魔させていただくことになったのです


少し道に迷ってしまって遅れて到着
にも関わらず、笠原さんは暖かく向かい入れてくださり、色々お話をして下さいました。

笠原さんはいわゆる「パーマカルチャー」を実践されているわけですが、「日本の有機農家はもともとパーマカルチャーをやっていたんだよ」という発想をお持ち。

また農家になること自体が「ベンチャーと同じだよ。自分で作るだけでなくて売り先を考えないといけないし、生計もたてなくてはいけない」とお話など、なんだか今まで会って来た農家さんとは全然違う感じ。

ごく当たり前のことなのかもしれませんが、私が出会ってきた一般的な農家さんは「生産者」なのですが、笠原さんは「生産者」というよりは、「個人事業主」「経営者」としての感性が物凄く高くて「ごく当たり前」のことを「ごく当たり前」に語れるんです。

10年ほど前に農業を始められた笠原さんは、現在、自分で作った野菜と育てている鶏の卵や肉で生計をきちんと立てていて、最近の新規就農者にアドバイスをする立場になっています。つまり、野菜を作って卸て終わり、じゅなくて、ほとんどを顔が見える消費者に自分で届けて顧客フォローも自分でして生計を立てているわけです。

だからこそ、生協だろうが大手小売であろうが「卸」を主体にしている有機農家さんとは違って、「ごく当たり前の感性」を高くもっていらっしゃるんだろうな~、という気がしました。なるほど、、、個人で野菜や鶏を消費者に直販して生計を立てている農家さんは、こういった感性なんだな~。。。なるほど~。

さて、農作業のお手伝いも少しさせて頂きましたよ
まず、ハウスの中ではこれか初夏に植える苗を作っていました。
ハウスの中には堆肥場のような大きな木の箱があり、その中にはたっくさんの落ち葉が積み重ねられていました。


これは温床といって、葉っぱなどを発酵させることで熱を発っします。その自然の微生物の力が生み出す熱が、寒さの中でも種にとっては発芽できる気持ちよい暖かさになり、種が発芽できるんです。


この落ち葉、さわるとふかふかで本当に暖かかったです


私も温床とか作れるようになりたいな~


さて、露地の畑ではトンネル張りの作業をお手伝いさせて頂いたのですが、その露地の畑では、1畝で野菜を2~3種類も作っている場合もあるんです
どうしても一般的な農家さんは卸が中心なわけで、単一作物をたくさん栽培した方が効率が良いわけです。ところが笠原さんは、本当に細かく多品目を栽培されている。なるほど、、、宅配顧客を持つ農家さんは、やっぱり卸の農家さんと全く違うんだっていうことを、当たり前ですが知ることができました。正に「百聞は一見にしかず」


そして、輪作もそれほど厳密には管理せずとも「雑草など色々生やしているからだろうけど大丈夫なんだよ」とのことこれまた「頭や論理」で理解を求める「堅苦しい自然農法」とは違って、本当に自然に自然農法をされているんですよね~。う~ん。

ちなみに、流山は住宅地が多く、成田方面とは違ってなかなか畑が空かないところだそうで、大体1町歩(約3,000坪)の畑で生計を立てているということも凄いのですが(普通、2町歩ぐらい必要と言われています)、その1町歩が5枚ぐらいの畑に細かく分かれているそうです。やっぱり流山は都会なんですよね~。成田方面はそういう意味ではまだまだ畑の規模が少しは大きいので田舎なんでしょうね。


そしてそして、実は私が密かに入ってみたいと思っていた鶏舎にも入ることが出来ました
鶏舎に敷き詰められている鶏糞がたまったワラなどを堆肥としてかき集める作業もさせてもらいました

鶏舎にちょこっと入ったことは今までも何回かありましたが、きちんと作業として入るのは初めて。
中に入って作業をしながら様子を見ていると、砂浴びをする鶏もいれば、突然交尾を始めたり。。。また噂に聞く「いじめ」られている鶏もいました。。。平飼いであると、野生とはいいませんがゲージ飼いに比べて鶏達は本能のままに動いているので、観察していて飽きませんでしたよ。


ちなみに、この鶏舎は笠原さんの手作りだそうです
そして、この黒っぽい鶏のお肉は美味しいそうです

そんなこんなであっという間に時間は過ぎ、笠原さんは「農家のこせがれネットワーク」の2周年のイベントに向われ、私はお土産を頂いて終了しました。

あんまり農作業をお手伝いできませんでしたが、代わりに色々なお話をお聞かせいただきました。


最後の方に、私のことを「(成功するかはわからないけど)大きな失敗はしないタイプだと思うよ」と仰って下さいました。有り難や

わずかな時間でしたが、1つの理想のモデルが体現化されている、それが笠原さんでした。
と同時に、今までとは違った新しいイメージが刻まれたので、心と頭で今後の自分の行く末を考えるにあたって、整理をする必要もあると思いました。

今の私が、果たして笠原さんのような状態を実現できるのか?目指せるのか?

しばらく今回の体験を体と心の中で寝かせながら、発酵させていきたいと思います。

笠原さん、お忙しいところお時間をとって頂き、わずかなことしかお手伝いできませんでしたが、有難うございました
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