さて、五回目。
⑤安心安全な野菜って?
安心、安全なものって?正直、人それぞれだと思いますが。。。
一応、一般的な情報で整理してみます。
まず、日本にある規格は「有機JAS」ですね。
簡単に言うと、
・遺伝子組み換えでない
・じゃがいもの芽が出るのを止める放射線などを放射していない
・野菜など1回収穫したら終わりのものなら2年、果物のように毎年収穫できるのは3年、化学合成肥料や化学合成農薬を使っていない畑で収穫している
・第三者の認定機関の調査官が立ち入り、きちんと検査している
その内容は結構厳しく、例えば農薬を使っている畑で使ったトラクターは、有機JAS認定の畑には入っちゃだめ、とかあります。
で、必要最低限の農薬30種類ほどは、規定値までなら使ってよい、というルールです。
じゃあ、海外はというと、ヨーロッパを中心に、中国、韓国なども含め、GAPという有機JASのような制度(もうちょっと流通全体が関わりますが。。。)があります。
農産物は「輸出」する「経済作物」ですから、当然、マーケットに受け入れられるように国をあげて「農産物の競争力を上げる」ために、有機農産物やGAP取得農場をどんどん広げています。
中国は一般的に悪いイメージ(?)ですが、一部の畑では、日本の管理レベルを超えた野菜が作られ初めています。
だから海外からの輸入できちんとJAS認定のようなものがついていれば、一応、問題ない、と言えるようです。
ただ、日本でいえば有機JAS以外は、何ともいえません。。。
そもそも、有機野菜、とか、無農薬野菜、という言葉を様々な業者が使い始めて、日本では「何が正しい情報なのかわからない」という状態になったので、ようやく政府が動いて「有機JAS認定」が出来上がりました。
なので、それ以外は基本的には「特別栽培農産物」であって、「無農薬」や「減農薬」はあくまで各生産者、各業者さんの「独自基準」なんですよね。
大地を守る会、おいしっくす、らでぃっしゅぼーや、といった大手も「独自基準」で、どんな基準かは一般消費者には正直わかりません。
とはいっても、一応、これら大手さんは、きちんと畑に行って土壌分析や農薬・化学肥料などの使用履歴をきちんと調べていて、その厳しさからおつきあいを辞める農家さんもいるぐらいです。
また、各地方行政でも「安心・安全」をうたうべく、色々考えています。例えば我が千葉県には「ちばエコ農産物」という千葉県の独自の認定マークがあります。
これは、農薬と化学肥料を通常の「5割以上減」という基準をクリアーしたものに認定されます。
とはいっても「通常の5割減って、どのぐらい?」というものがあります。
農協などで「防除暦」というものを出していて、その通り農薬を撒くことで病気や虫害を予め防ぐようにしています。
でも、農薬や化学肥料は今は高騰していて、農家は「コストダウン」のために出来れば農薬や化学肥料を使いたくない、という気持ちが強いんです。
だから、必ずしも防除暦通り、農協の言うがまま農薬と化学肥料を使っているわけではありません。
なので少し使わなくなったら「防除暦に比べれば5割以上減」と言えてしまうので、それが果たして減農薬で安全か?というと、よくわかりません。
何より、「ちばエコ農産物」というのがブランドにはなっていないので、売上げにつながらず、だったらわざわざ取得する必要も無い、、、という考えも農家さんにはあります。面倒臭いですからね。。。
色々ありますが、結局「安心・安全」って、有機JAS認定農産物や、大手小売のもの意外は、あんまりよくわかりません。
我が家が使っている「生活クラブ生協」も、農産物に関しては、JAと提携してJAに「生活クラブ基準」に合った野菜を作ってもらい、出してもらっているそうなのですが、正直「何が安心なのか、よくわからん。。。」という感じです。
例えば、いちごは通常50回は農薬を使うんですが、それの半分は、25回ですよね?
いちごのように、ハウスの密室で、少し曇りが出たらすぐ病気になるようなものは、農薬は必須です。
じゃあ、25回農薬使っている、つまり毎週1~2回は使っているいちごは安心ですか・・・?
これは人によりますよね?
日本の農薬は、物凄いお金と時間をかけて実験をして「安全なはず」というラインをクリアーしたものだけが販売されています。一部の農家さんは
「農薬が危ない、なんてありえない。そもそも農家は、お金がかかる農薬を出来るだけ使いたくない。それを仕方なく必要最低限使っている。しかも厳しい審査をクリアーしたものしか販売されいないのだから」
と言います。
そうなんですよね~。農家さんだって「コストダウン」したいから、農薬や化学肥料を使いたくないんですよ。本当は。
だから「コスト削減」を目的に「堆肥」を使いはじめている農家さんも多いぐらいです。
だから、「安全なはず」なんですよね。
でも「安心」ではない。何ででしょう?
多分、「農薬の安全性」というのは「致死量」とか「健康を害する」みたいなことに対して、実験動物などで出しているだけで、「目に見えない何かしらの影響」がやっぱり怖いから、なんでしょうね。
アトピーもそうですし、「環境ホルモン」なんてのもあります。農薬の「環境ホルモン」としての影響はどの程度か?というのは考慮されていません。だって環境ホルモン自体が明確に定義しにくいですからね。
農薬、化学肥料以外にも、「遺伝子組み換え」があります。
これまた「本当のところどうなの?」というのがわかりません。
遺伝子の問題は3世代後に出る、と言われていますしね。。。
アメリカは、遺伝子組み換え「有」の国。「有機じゃなきゃだめ!」といいつつ「遺伝子組み換えは有」みたいな国です。
そして、日本のトウモロコシなんてアメリカ依存。小麦も大豆もほぼ海外依存ですものね。
既にサラダ油などの原料の菜種や大豆は、基本的には遺伝子組み換えですし、その遺伝子組み換えされた菜花が港とかで落ちて、既に日本に広がっています。何が怖いって、アブラナ科は交配しやすい。。。小松菜とに普通に受粉しますからね。。。
虫が媒介するから、もはやこれは防げません。。。
もうこんな状態だから、お金がある人は有機JASの野菜や大手小売に頼るのが一番安心なんだと思います。
一方で、有機JAS認定といっても、堆肥や有機肥料の状態を定義はしていません。例えば、牛糞や豚糞などを「生」で入れると、硝酸態窒素というのが出て、それを高濃度に含んだ野菜ができます。
この窒素は血液の酸素を運ぶ役割を阻止してしまいます。ヨーロッパで、20年ほど前(?)に、こういった野菜を食べて酸欠になり、顔が青くなって死んでしまった、というブルーベイビー症候群事件がおきて、ヨーロッパでは「むやみに肥料を入れてはいけない。」ということから「窒素税」までかけるようになったそうです。
抗生物質たっぷり、遺伝子組み換えたっぷりのエサを食べた家畜の糞を肥料にするぐらいなら、よっぽど化学肥料の方が安心だ、という人もいます。いわゆる「生物濃縮」というものが起きていますので。
海でいえば、プランクトンに溜まった毒を小魚が蓄積し、その小魚を食べたマグロとか大きな魚には更に蓄積され、最後に食べる最終捕食者(つまり人間)には、濃縮された毒がいくって、いう話です。
正直、日本の最大のゴミである「家畜の糞尿対策」として、有機農業を進めていこう、という方針が出されたとしています。格好よく言えば「循環型農業」、悪く言う活動家は「畑を窒素まみれの糞の処理場にしようとしている」と言います。
環境破壊の最たるものが「肥料問題(化学・有機問わず)」です。
田舎は水道ではなく井戸水ですが、その井戸水が農業の特に肥料のせいで汚染され、飲めなくなってきているのも事実です。
ベテラン農家といっても、普通に畑でタバコ吸ってポイ捨てしている人もいますし、知れば知るほど、もうなんだか良くわからなくなります。
となると、一番最後に「安全・安心」なのは、「知識、情報」をきちんと頭に入れた上で、「この人なら命につながる食を任せられる」という「信頼おける人」に頼るしかない、というのが私の個人的な結論です。
その人の農法を聞き、知り、畑に行き、そしてその人の人間性から「この人なら、何かあっても大丈夫。」と思える人や畑と繋がること。
これが一番の安心・安全な野菜の入手方法だと、私は個人的に思います。
⑤安心安全な野菜って?
安心、安全なものって?正直、人それぞれだと思いますが。。。
一応、一般的な情報で整理してみます。
まず、日本にある規格は「有機JAS」ですね。
簡単に言うと、
・遺伝子組み換えでない
・じゃがいもの芽が出るのを止める放射線などを放射していない
・野菜など1回収穫したら終わりのものなら2年、果物のように毎年収穫できるのは3年、化学合成肥料や化学合成農薬を使っていない畑で収穫している
・第三者の認定機関の調査官が立ち入り、きちんと検査している
その内容は結構厳しく、例えば農薬を使っている畑で使ったトラクターは、有機JAS認定の畑には入っちゃだめ、とかあります。
で、必要最低限の農薬30種類ほどは、規定値までなら使ってよい、というルールです。
じゃあ、海外はというと、ヨーロッパを中心に、中国、韓国なども含め、GAPという有機JASのような制度(もうちょっと流通全体が関わりますが。。。)があります。
農産物は「輸出」する「経済作物」ですから、当然、マーケットに受け入れられるように国をあげて「農産物の競争力を上げる」ために、有機農産物やGAP取得農場をどんどん広げています。
中国は一般的に悪いイメージ(?)ですが、一部の畑では、日本の管理レベルを超えた野菜が作られ初めています。
だから海外からの輸入できちんとJAS認定のようなものがついていれば、一応、問題ない、と言えるようです。
ただ、日本でいえば有機JAS以外は、何ともいえません。。。
そもそも、有機野菜、とか、無農薬野菜、という言葉を様々な業者が使い始めて、日本では「何が正しい情報なのかわからない」という状態になったので、ようやく政府が動いて「有機JAS認定」が出来上がりました。
なので、それ以外は基本的には「特別栽培農産物」であって、「無農薬」や「減農薬」はあくまで各生産者、各業者さんの「独自基準」なんですよね。
大地を守る会、おいしっくす、らでぃっしゅぼーや、といった大手も「独自基準」で、どんな基準かは一般消費者には正直わかりません。
とはいっても、一応、これら大手さんは、きちんと畑に行って土壌分析や農薬・化学肥料などの使用履歴をきちんと調べていて、その厳しさからおつきあいを辞める農家さんもいるぐらいです。
また、各地方行政でも「安心・安全」をうたうべく、色々考えています。例えば我が千葉県には「ちばエコ農産物」という千葉県の独自の認定マークがあります。
これは、農薬と化学肥料を通常の「5割以上減」という基準をクリアーしたものに認定されます。
とはいっても「通常の5割減って、どのぐらい?」というものがあります。
農協などで「防除暦」というものを出していて、その通り農薬を撒くことで病気や虫害を予め防ぐようにしています。
でも、農薬や化学肥料は今は高騰していて、農家は「コストダウン」のために出来れば農薬や化学肥料を使いたくない、という気持ちが強いんです。
だから、必ずしも防除暦通り、農協の言うがまま農薬と化学肥料を使っているわけではありません。
なので少し使わなくなったら「防除暦に比べれば5割以上減」と言えてしまうので、それが果たして減農薬で安全か?というと、よくわかりません。
何より、「ちばエコ農産物」というのがブランドにはなっていないので、売上げにつながらず、だったらわざわざ取得する必要も無い、、、という考えも農家さんにはあります。面倒臭いですからね。。。
色々ありますが、結局「安心・安全」って、有機JAS認定農産物や、大手小売のもの意外は、あんまりよくわかりません。
我が家が使っている「生活クラブ生協」も、農産物に関しては、JAと提携してJAに「生活クラブ基準」に合った野菜を作ってもらい、出してもらっているそうなのですが、正直「何が安心なのか、よくわからん。。。」という感じです。
例えば、いちごは通常50回は農薬を使うんですが、それの半分は、25回ですよね?
いちごのように、ハウスの密室で、少し曇りが出たらすぐ病気になるようなものは、農薬は必須です。
じゃあ、25回農薬使っている、つまり毎週1~2回は使っているいちごは安心ですか・・・?
これは人によりますよね?
日本の農薬は、物凄いお金と時間をかけて実験をして「安全なはず」というラインをクリアーしたものだけが販売されています。一部の農家さんは
「農薬が危ない、なんてありえない。そもそも農家は、お金がかかる農薬を出来るだけ使いたくない。それを仕方なく必要最低限使っている。しかも厳しい審査をクリアーしたものしか販売されいないのだから」
と言います。
そうなんですよね~。農家さんだって「コストダウン」したいから、農薬や化学肥料を使いたくないんですよ。本当は。
だから「コスト削減」を目的に「堆肥」を使いはじめている農家さんも多いぐらいです。
だから、「安全なはず」なんですよね。
でも「安心」ではない。何ででしょう?
多分、「農薬の安全性」というのは「致死量」とか「健康を害する」みたいなことに対して、実験動物などで出しているだけで、「目に見えない何かしらの影響」がやっぱり怖いから、なんでしょうね。
アトピーもそうですし、「環境ホルモン」なんてのもあります。農薬の「環境ホルモン」としての影響はどの程度か?というのは考慮されていません。だって環境ホルモン自体が明確に定義しにくいですからね。
農薬、化学肥料以外にも、「遺伝子組み換え」があります。
これまた「本当のところどうなの?」というのがわかりません。
遺伝子の問題は3世代後に出る、と言われていますしね。。。
アメリカは、遺伝子組み換え「有」の国。「有機じゃなきゃだめ!」といいつつ「遺伝子組み換えは有」みたいな国です。
そして、日本のトウモロコシなんてアメリカ依存。小麦も大豆もほぼ海外依存ですものね。
既にサラダ油などの原料の菜種や大豆は、基本的には遺伝子組み換えですし、その遺伝子組み換えされた菜花が港とかで落ちて、既に日本に広がっています。何が怖いって、アブラナ科は交配しやすい。。。小松菜とに普通に受粉しますからね。。。
虫が媒介するから、もはやこれは防げません。。。
もうこんな状態だから、お金がある人は有機JASの野菜や大手小売に頼るのが一番安心なんだと思います。
一方で、有機JAS認定といっても、堆肥や有機肥料の状態を定義はしていません。例えば、牛糞や豚糞などを「生」で入れると、硝酸態窒素というのが出て、それを高濃度に含んだ野菜ができます。
この窒素は血液の酸素を運ぶ役割を阻止してしまいます。ヨーロッパで、20年ほど前(?)に、こういった野菜を食べて酸欠になり、顔が青くなって死んでしまった、というブルーベイビー症候群事件がおきて、ヨーロッパでは「むやみに肥料を入れてはいけない。」ということから「窒素税」までかけるようになったそうです。
抗生物質たっぷり、遺伝子組み換えたっぷりのエサを食べた家畜の糞を肥料にするぐらいなら、よっぽど化学肥料の方が安心だ、という人もいます。いわゆる「生物濃縮」というものが起きていますので。
海でいえば、プランクトンに溜まった毒を小魚が蓄積し、その小魚を食べたマグロとか大きな魚には更に蓄積され、最後に食べる最終捕食者(つまり人間)には、濃縮された毒がいくって、いう話です。
正直、日本の最大のゴミである「家畜の糞尿対策」として、有機農業を進めていこう、という方針が出されたとしています。格好よく言えば「循環型農業」、悪く言う活動家は「畑を窒素まみれの糞の処理場にしようとしている」と言います。
環境破壊の最たるものが「肥料問題(化学・有機問わず)」です。
田舎は水道ではなく井戸水ですが、その井戸水が農業の特に肥料のせいで汚染され、飲めなくなってきているのも事実です。
ベテラン農家といっても、普通に畑でタバコ吸ってポイ捨てしている人もいますし、知れば知るほど、もうなんだか良くわからなくなります。
となると、一番最後に「安全・安心」なのは、「知識、情報」をきちんと頭に入れた上で、「この人なら命につながる食を任せられる」という「信頼おける人」に頼るしかない、というのが私の個人的な結論です。
その人の農法を聞き、知り、畑に行き、そしてその人の人間性から「この人なら、何かあっても大丈夫。」と思える人や畑と繋がること。
これが一番の安心・安全な野菜の入手方法だと、私は個人的に思います。