駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

生まずして何が女性

2024年05月22日 | 町医者診言
             

 スキャンダルがなくおそらく特に嫌う議員も居ない肝っ玉の据わった上川外務大臣は石破という世間の観測とは異なり自民党内では次期総理として一番人気だったようだ。確かに癖のない常識人でバランスが取れている感じがして、手垢のついた俺が俺がという男性議員よりも安全で好感度という意味で瓢箪から駒の可能性があった。しかし生まずして何が女性かというのは、自己責任で弱者を退ける自民党体質を持っておられたことを示唆しており、好感度が下がった。迂闊と言うか思い余って口が滑った面はあると思うが、そういう感覚があったのは否めない。
 私も四十歳を過ぎて市井の医者になって往診をして初めて貧しく恵まれないのは自己責任と切り捨てられないと知った。誰もが精一杯生きている。勿論、他人から見れば努力が足りないように見える時見える所はあるけれども、それよりもこの環境でよく頑張っているなあという人の方が圧倒的に多い。退けるべきは今だけ自分だけ金だけの悪ると狡ると申し上げたい。
コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 経済評論と言語能力 | トップ | 鶏が先か卵が先か »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (arz2bee)
2024-05-22 15:30:46
 思わぬ発言で驚きました。誰にも迂闊ということはあると思いますが、本音が漏れたという側面もあると思います。
返信する
生まずして何が女性 (徒然)
2024-05-22 13:38:18
私も 上川外務大臣は自民党の議員さんの中でも
注目のかたでした 常識人が なんとあのような発言が出るとは「生まずして何が女性」前後にも言葉があったでしょうが
正当性がない 女性蔑視の言葉に終わっちゃってまずかった
残念 上川氏自民党に染まっておられました
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

町医者診言」カテゴリの最新記事