駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

師走も押し迫り寒い

2020年12月23日 | 診療
           

 今朝も冷え込んでいる。これが普通ですよねと言われるお年寄りにそうですよと相槌を打っているが、気候変動が続き季節感が狂ってしまたので、果たしてこれが平均的な師走の気温なのか自信がない。
 困るのは手が冷えて冷たいことだ。触診する時に冷たい手で申し訳ないと言い訳をしている。夏は汗ばんだ皮膚を触るので、患者さんが申し訳ないと言われる。こういうのをお互いさまというのだろうか。ちょっと違うがもうやいこ感覚ともいえる、と言っても分からない人がほとんどだろう。
 今の時期内科医院は、たとえコロナの受診控えがあると言っても、非常に込み合う。ほとんど倍の患者さんが来られるので、勢い診察時間会話が減る。それでもほぼ満足して(おそらく)帰られるのは、掛かりつけでお互いの気心が知れているからだろう。中にはどんなに後ろに待っている患者が多くても、自分の病気ではなく殆んど愚痴をこぼしていかれるおばさんおばあさんが居られる。聞いてほしくて寒い中を出かけて来たからにはということだろう。確かに認知症の夫や姑をを介護するのは大変だろうと思うが、正直ちょっと勘弁してほしいと内心思うこともある。
 あと一週間、泣いても笑ってもコロナ禍の年は暮れ行く。
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