産経新聞の報道によれば菅義偉官房長官は4日の会見で、同日開かれた衆院憲法審査会の参考人質疑で、3人の参考人全員が審議中の安全保障関連法案について「憲法違反」としたことに関し、「法的安定性や論理的整合性は確保されている。全く違憲との指摘はあたらない」と述べた。
菅義偉とは一体何者なのか、どのような法的根拠があって専門的知識と教養のある憲法学者の判断を否定するのか。官房長官というのは何でも親分の言うことは正しいと居直る用心棒なのだろうか。我が輩が法律であるなどと言い出す権力者の出現を防ぐために憲法があるのを学んで戴きたい。朴訥誠実を親分でなく国民のために生かして戴きたい。そうでなければ朴訥誠実を装っておられるのかと申し上げねばならない。
以心伝心の厚顔無恥は凄腕となる。逆に言えばたかだか数名に牛耳られる内閣を諫めることの出来ない与党と暴走を食い止められない野党には女の腕まくりでは困ると申し上げたい。一括審議などという狡い戦略を許してはならない。方法は内容を毀損してしまう。一つ一つ正面から正直に論議を尽くして、備えなければ良いものは出来ない。付け焼き刃の方策では日本を守ることはできない。
学生さんは狐につままれたような気がしているでしょうか。机上の空論ではないと学んで欲しい。半世紀前なら国会を包囲するデモになったでしょう。今も報道されませんが、抗議のデモはあります。