駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

蝉の鳴き声が小さくなった

2018年08月06日 | 小考

    

 今朝は曇っているせいか、梅雨明けが早く出遅れ組しか居ないのか、蝉の声が小さい。遅れて出てきてその鳴き声で、十分な出会いがあっただろうかと、余計な心配をしてしまう。唯、曇っていても蒸し暑く半そででも医院に着く頃にはじっとりと汗ばんでおり、真っ先に空腸のスイッチを入れた。

 人間界も鳴き声が小さいのか出遅れたのか、余計なお世話と言われそうだが、独りの人が増えた。人数的には男女半々のはずだが男性の方に多いようだ。四十にして惑わずと孔子先生はおっしゃった。それは色香のことでもあったかと思うくらいに、四十を境に一人で生きる道を歩き始める人が多い?。長く診ていてもプライベートなことは、極くあっさりに留めるのが礼儀なので、間違った推測も多いだろうが、出会いは少なくこれが定めというのか独りを受容するとみるみる時間が経ってしまうらしい。

 個人的見解では、何がどう効いたのか男の方が少し弱るというか、元気がなくなったのが一因と診ている。しばしば経済的なことが問題とされるが、二人だと倍生活費が掛かるというのは言いがかりと言うか言い訳で、結婚を妨げているのは脆弱な規範とホルモン的な要素が大きいのではないかとみている。

 芸能界はお騒がせお盛んな人が多く、あまり縁結びの参考にならないというかお手本にならないと思う。勿論、中には鑑になる人も居るようだが、彼らは標準にならない。

 どうしても年寄りは、先が短いと知りつつもこれからを懸念してしまう。規範となるべき人優れた人を見出し認める世の中を願っている。

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