核家族化が進み、親子二人の家族も多い。多くが高齢の母と息子あるいは娘である。男には家庭を営む才能が乏しいというか家族を形成する力が弱いらしく、父と息子や娘は少ない。そして一緒に住んでいても家庭の雰囲気に乏しいことが多い。それに、一人暮らしや先立っていることも多い。
Kさんは75才、大柄でさばけた感じのお婆さんでお嬢さんと二人暮らし。十年ほど前、娘さんに付いて九州から当地に移ってこられた。診察の後いつも愚痴、といってもあっけらかんとしたものだが、もう食事の用意が億劫になったなど話される。いつだったか、「うちの娘は駄目なのよ。何で男の一人二人捕まえられないの、先生」。とこぼし、「私なら・・・」。と続けられたので、思わずまじまじとKさんを見つめてしまった。75才と言っても、どこか片鱗が残っているものなのだが、大柄骨太で酋長の娘のようだったと思われるKさんがそんなことを言うとはと内心驚いた。しかしなんだかどうも自信がある雰囲気に「はあ」。と答えたことだ。
コチラだと娘や息子と一緒に暮らすと言う習慣が無いので、
最初は違和感がありましたが
でも離れてるからこそ上手く行く事も大ですね。
お仕事柄、色んなケースに直面されていらっしゃるのですね。