世の中、神も仏も居ないのかと思う出来事が多い。悪魔だけは確実に居るようだ。
魔が差すというのとはちょっと違う。人の虚をつく、まさかということが起こる。伊豆大島の惨事、土砂崩れで多くの人命が奪われた。まさかと思っておられたのだろう。
東海大地震ともう四十年騒がれている。大地にとってはほんの一瞬でも人間にとっては長い年月だ。実力に疑いのある予知に多大な金銭が投資され、幸い今まで地震はなかった。おそらく東海以外の人達は自分のところは安心のような気持ちでおられたと思うのだが、そこへ神戸新潟東北と思わぬ大地震。油断というよりも心の虚を突く災害だったように思う。
自然災害は人が斟酌して予知するものではないのかもしれない。災害は忘れたころにやってくる。憶えていることで対応するのでは悪魔に勝てない気がする。