駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

よくわかる?立花隆

2008年07月15日 | 人物、男
 立花隆さんが膀胱癌になられたようで心配している。とは言っても膀胱癌で亡くなる可能性は低い。ここで書こうとしているのは、その病気のことではない。
 立花さんほど理系とか文系などという分類を超えた人は少ないだろう。とにかくその興味の範囲と行動力理解力は桁外れで、八面六臂神出鬼没だ。あまりに広範囲なので、何が核というか芯なのか捕らえ所がないが、表出はジャーナリスティックと思う。優れた知力と探求心に恵まれているが、研究者にはならなかった。政治に興味と意見はあるが、自ら前に出て統率する政治家にはならなかった。一つのことをじっと深く掘り下げ続けるのには向いていない性格なのだ。
 世界のすべてに興味があって、惹かれる物を理解したいという欲求に実行力が伴っている、中でも秀でた者と物が好き。(ただ、スポーツや囲碁将棋にはさほど興味がないようだ)。 普通は多才の人もだんだん収斂してゆくものだが、なんだか発散してしまいそうな気配もある。
 ジャーナリスティックであるが、ジャーナリストというより全方位万能ディレッタントの方が正確かもしれない。より正確には立花隆は立花隆で、ウイリアムモリスと同じように、きっと死因は立花隆で、彼岸からも幽明を超えて、臨死その後の報告を送ってきそうだ。

 戸塚氏になぜデータベースが無いと云われて、このまま落ち穂拾いでいいのかなと考えたが、現場に即して来たからと答えるのだろうか。
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