日本は島国のせいか(他にもいろいろな事情があると思われる)、内からの変革は少なく外からの刺激に反応して自らの体制を修正変革をしてきた。明治維新を引き起こした外的要因を象徴的にペリー来航で捉え、黒船が来たと表現するようになった。
この十年、今ほど外国との関係に関心が高まっている時期はないと感じている。環太平洋、特に東南アジアから日本にかけての外交問題が一般日本人も巻き込んだ関心事なっている。中国の周辺海域への私利明白な進出、ロシアのウクライナ介入、タイの軍事クーデター・・、これに集団的自衛権問題が密接に係わってくるのは明白で、黒船が来ていると感ずる。
NHKの日曜討論を垣間見て、日本をどう守るか日本をどっやって生き延びさせるかについては、党派を越えて外交と戦略の最善策を考えることのできる問題のように思った。政治家は数や力に訴えることなく、激昂して思考力を失うことなく、情に訴えて目を眩ませることなく、議論を尽くながら迅速に手を打たねばならない。いずれにしても今、日本は外況により変革を強いられている。