駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

患者に支えられる

2013年06月21日 | 診療

      

 人間の心には変わったこと目立ったことが印象深く残りやすい。そうしたこともあって、色々困ったというか妙な患者さんのことを取り上げることが多い。しかしながら、九割の患者さんはまともで話が分かり、滞りなく診察している。

 尤も、肝腎の私が、まともの方に入っているかちょっと心配なところもあるけれど。

 まあ、たくさん患者さんが来て下さるし、総合病院からの紹介も多いので、大丈夫なんだろうと自己判断している。

 高々二三分の診察、二言三言話すだけなのに「ありがとうございます」と頭を下げて診察室を出て行かれる方も多い。私も人間だから風邪っぽかったり、頭が痛かったり、気持ちが沈んでいたりと、多少波風のある日常を生きているのだが、そうした折に患者さんの心の籠もった丁寧な対応に接すると、病人を支えるというよりも、逆に支えられていると感じる。

 「どういたしまして、お大事に」と返事をさせていただけることは、ありがたいことだ。

 

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